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8/18(土)声を出すこととアレクサンダー・テクニーク

「自分全体で、無理なく声を出す」ことを
アレクサンダー・テクニークを使って学ぶワークショップです。

声のことを考えるとき、喉のことや、胸のあたりのことを意識する人は多いと思います。腹筋を意識する人も多いと思います。

もちろん、それらも、とても大事ですが、そこだけじゃなく、
骨盤や、足のことや、腕のことも、
声を出すときに考えてみたら、どうだろう?

自分全体で、無理なく声が出せたら、
さらに力強い声を出すのも、ずっとやりやすくなります。

また、小さな声でも届く声が出せたら…、という方にも。

喉に問題がある方も、喉に頼りすぎない声を出すために。

「いざ、人前で歌おうと思ったら…」
「いざ、人前で話そうと思ったら…」
緊張して声が出にくくなってしまうという人にもおすすめです。

意図をどんなふうに持つかということと、
体のつながりについても扱います。

新しい方も、前回からひきつづきの方も歓迎!

若いころから長いこと私は、緊張して声が出ない、
ということが、常でした。
学校でも職場でも、「声が小さくて聞こえない」ことをよく指摘され、
なんとか頑張って声を出そうとしていたけれど、
そうすると、ますます声は出なくなってしまったのです。

アレクサンダー・テクニークに出会って、
力の入れすぎを手放して、そのかわりに意図をクリアにすることを学んできて、声を出すのが楽になりました。

「声を出さなきゃ」ということに関する余分な緊張から解放されて、
人前に立つということに対する緊張に対処することもできるようになってきました。

そして、好きな歌を人前でも気持ちよく歌えるようになり、
去年は、小さいカフェではじめての弾き語りライブもやったのでした。
20代のころの自分には想像できなかったことです。


このワークショップでは、

・からだのなかから外に声となって出るまでの、空気の通り道をひらくこと~響きを生かすこと
・空気が入ってくることを、じゃましないこと
・首が自由なことと、あごが自由なこと、そして頭蓋骨
・少ない力でも声を届かせられることを体験する
・骨盤と首の自由さとの関係
・地面のサポートを受け取ること~グラウンディングと、同時に上へと解放されていくこと

というような、からだのことからはじめ、

・その人なりの、声を出すこと、歌うこと、話すことの意図を大切にすること

につなげ、ほかの誰でもない、その人ならではの、歌や、話すこと、声を出すことに、つなげてみたいと思います。

歌いたい方は歌を、話したいことは話を持ってきてください。
また、「特定の状況で話すときに困っている」というようなご相談も歓迎です。
日常会話や雑談などに生かしたい、というのも、もちろん歓迎!
とくにやりたいことが思いついていない方も、聴き手になりたい、という方も、
このテーマに興味がある方は、どなたも歓迎です。

前回のワークショップの報告はこちら

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2018年8月18日(土)
13:30~16:00
場 所:東京都文京区
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 5500円
定員 8名
講 師:石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:一番下にあるフォームにご記入ください。
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【講師について:石井ゆりこ】

photo by Xie Okajima


自信のない大学生だったときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学んだ後、4年間のトレーニングを受け、卒業後、19年間、2000人以上の方々に教えてきました。
このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
国立音楽大学非常勤講師。
著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク』

■石井ゆりこのアレクサンダー・テクニークのレッスンは東京都文京区と、神奈川の湘南で、随時、受け付けています。レッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

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5/18~5/21 兵庫県西宮市でのアレクサンダー・テクニーク

2018年5/18~5/21
兵庫県西宮市でアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ&レッスンを行います。

関西は、私がアレクサンダー・テクニークに出会った場所です。
久しぶりに関西でワークショップができることになって嬉しいです。(5年ぶりぐらいになります)。

5/18(金)声を出すこととアレクサンダー・テクニーク 残り2名様
5/19(土)手の使い方=自分の使い方
5/20(日)自分で自分を支えなくていい~重力が支えてくれている 満員御礼!
5/21(月)お話会 & 個人レッスン

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5/18(金)声を出すこととアレクサンダー・テクニーク

このワークショップでは、私がアレクサンダー・テクニークで大事だと考える「自分全体」そして「やりすぎを、やめていく」という考えをもとに、

・からだのなかから外に声となって出るまでの、空気の通り道をひらくこと~響きを生かすこと
・空気が入ってくることを、じゃましないこと
・首が自由なことと、あごが自由なこと、そして頭蓋骨
・少ない力でも声を届かせられることを体験する
・骨盤と首の自由さとの関係
・地面のサポートを受け取ること~グラウンディングと、同時に上へと解放されていくこと

というような、からだのこと、そして、

・その人なりの、声を出すこと、歌うこと、話すことの意図を大切にすること
・見ること、見られること、場をどう意識するか

につなげ、
ほかの誰でもない、その人ならではの、歌や、話すこと、声を出すこと、
その声を聞くことを、
みんなでやってみたいと思います。

歌いたい方は歌を、話したいことは話を持ってきてください。
また、「特定の状況で話すときに課題がある」というようなご相談も歓迎です。
日常会話や雑談などに生かしたい、というのも、もちろん歓迎!

そして、声のことは体全体に通じますし、楽器演奏や日常の動きなどにもつながります。直接、声を出す以外のアクティビティも、時間があれば扱いたいと思います。

5/19(土)手の使い方=自分の使い方(教師&トレイニー向けワークショップ)

アレクサンダー・テクニークのハンズオンをはじめて体験した生徒さんが「柔らかな、それでいて方向のある手」と言ってくださったことがあります。「どうやってるんですか?」と、よく聞かれたりします。
「何もしない手」と、アレクサンダーの先生たちはよく言います。
また、私が最近学んでいる先生、デビ・アダムスさんは「手は最後」とよく言っています。

何かはたらきかけたくなるのを、抑制して、その人に起こりつつあることを信頼してそれをサポートする。それが、ただ手にあらわれる、と言えると思います。
それは、言葉をかけることや、生徒さんの何を見るか、ということでも同じですね。
そして自分自身をどう見るかでも同じだと思います。

そのあたりのことを、一緒に探究、実験してみましょう。
実験、実践していくうちに、手を使うことが特別なことでなく、より自然なことになっていくでしょう。

このほかにも、アレクサンダー・テクニークを教えるということについて、学ぶことについての疑問をシェアしあったりできればと思います。

5/20(日)自分で自分を支えなくていい~重力が支えてくれている

床の上で自分でできるセミスパイン(建設的休息)、
教師の助けを得てのテーブルワーク、
起き上がったとき~立つ、座る、かがむ、歩く、さらに複雑な活動~にその経験がどう活かせるかを見てみましょう。教師&トレイニーの方にはテーブルワークで生徒さんが「今ここにいる」体験を深めることをサポートするための、自分の使い方を探究する場にもなるはず。

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【アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ】
日 時:
5/18(金)声を出すこととアレクサンダー・テクニーク 残り2名様
5/19(土)手の使い方=自分の使い方(教師&トレイニー向けワークショップ)
5/20(日)自分で自分を支えなくていい~重力が支えてくれている 満員御礼!
それぞれ10:30~17:00(お昼休みあり)場 所:阪急線の苦楽園口駅から徒歩10分の個人宅。
お申し込み後、詳細をお送りします。
定 員:それぞれ8名
参加費:
早割料金(5月8日まで):13000円
5月9日以降のお申し込み:15000円
3日間通し参加:38000円、通し参加の早割5/8まで:35000円
お申し込み、お問い合わせ: yuriko@littlesounds.com まで
1) お名前 2) お電話番号 3) 参加希望日 4) 参加動機をお知らせください。)
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【アレクサンダー・テクニーク・個人レッスン】

日 時:2018年5月21日(月)11:0011:30 / 13:00 / 13:30 / 14:00 追加レッスン19日(土)夕方~夜にできるかもしれません。
料 金:30分7000円、ワークショップと合わせての方は6000円
場 所:阪急線の苦楽園口駅から徒歩10分の個人宅。
お申し込み後、詳細をお送りします。
お申し込み、お問い合わせ: yuriko@littlesounds.com まで
1) お名前 2) お電話番号 3) 参加希望日 4) 参加動機をお知らせください。)
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【ゆりこに聞く:お話会】
日 時:2018年5月21日(月)15:00~17:00
料 金:単発5000円/ワークショップ参加者の方は3000円/
ワークショップ3日間参加の方は2000円
リクエストにお応えして…私の今までの軌跡と、今考えていることなどについて、ご質問を受け付けます。
はじめての試みです。なにが出てくるかはお楽しみ?
お申し込み、お問い合わせ: yuriko@littlesounds.com まで
1) お名前 2) お電話番号 3) 参加希望日 4) 参加動機をお知らせください。)
 
 
 
【講師:石井ゆりこについて】

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photo by Xie Okajima
自信のない大学生だったときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学ぶ。その後4年間1600時間のトレーニングを修了、1999年に教師認定(ATI)。2000人以上の方々に教えてきました。
音楽家、看護職・対人援助職の方、肩こりや腰痛、頭痛、不眠、対人緊張などに悩む方などをサポートしてきました。
野口整体やプロセスワーク、モンテッソーリ教育なども今まで学んで来ました。
生徒さんと言葉と言葉以外のダイアログで、じっくり気づきと変化に寄り添っていくのが持ち味。このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
アレクサンダー・テクニークlittlesounds主催
国立音楽大学非常勤講師。
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5/13(日)声を出すこととアレクサンダー・テクニーク

若いころから長いこと私は、緊張して声が出ない、
ということが、常でした。
学校でも職場でも、「声が小さくて聞こえない」ことをよく指摘され、
なんとか頑張って声を出そうとしていたけれど、
そうすると、ますます声は出なくなってしまったのです。

アレクサンダー・テクニークに出会って、
力の入れすぎを手放して、そのかわりに意図をクリアにすることを学んできて、声を出すのが楽になりました。

「声を出さなきゃ」ということに関する余分な緊張から解放されて、
人前に立つということに対する緊張に対処することもできるようになってきました。

そして、好きな歌を人前でも気持ちよく歌えるようになり、
去年は、小さいカフェではじめての弾き語りライブもやったのでした。
20代のころの自分には想像できなかったことです。
しかも、歌う前とか、歌った後も、とくに落ち込んだりすることもせず、聴きに来てくれた方と、その場の時間を楽しむことができました。それも昔には考えられなかったことで。

なんだか安らぐ声、だとか、味わいがある、とか言ってもらえて。


このワークショップでは、

・からだのなかから外に声となって出るまでの、空気の通り道をひらくこと~響きを生かすこと
・空気が入ってくることを、じゃましないこと
・首が自由なことと、あごが自由なこと、そして頭蓋骨
・少ない力でも声を届かせられることを体験する
・骨盤と首の自由さとの関係
・地面のサポートを受け取ること~グラウンディングと、同時に上へと解放されていくこと

というような、からだのことからはじめ、

・その人なりの、声を出すこと、歌うこと、話すことの意図を大切にすること

につなげ、ほかの誰でもない、その人ならではの、歌や、話すこと、声を出すことに、つなげてみたいと思います。

歌いたい方は歌を、話したいことは話を持ってきてください。
また、「特定の状況で話すときに困っている」というようなご相談も歓迎です。
日常会話や雑談などに生かしたい、というのも、もちろん歓迎!
とくにやりたいことが思いついていない方も、聴き手になりたい、という方も、
このテーマに興味がある方は、どなたも歓迎です。

前回のワークショップの報告はこちら

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2018年5月13日(日)
10:00~12:30
場 所:東京都文京区
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 5500円
定員 8名
講 師:石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:一番下にあるフォームにご記入ください。
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【講師について:石井ゆりこ】

photo by Xie Okajima


自信のない大学生だったときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学んだ後、4年間のトレーニングを受け、卒業後、18年間、2000人以上の方々に教えてきました。
このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
国立音楽大学非常勤講師。
著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク』

■石井ゆりこのアレクサンダー・テクニークのレッスンは東京都文京区と、神奈川の湘南で、随時、受け付けています。レッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

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呼吸と発声

みなさんこんにちは
ずっと書こうと思っていた、レッスンでもよく出てくる呼吸と発声のことを、書いてみました。

歌う人にとっての声と、管楽器奏者にとっての呼吸は、どちらも、音楽をつくる媒体としてとても大事なものですね。また直接的に声や呼吸のことを、ふだん意識しない人も、もちろん、常に呼吸はしています。

呼吸は、動きです。呼吸の動きをおおまかに理解しておくことは、体を固めることを抑制したり、手足の動きをより自由にするために、また、精神的な緊張をほどくために、そして、音楽のリズムを体現するために役に立つでしょう。

空気を声にしたり、楽器へと送りこむとき、その空気はあなたの体のなかからどういうふうに外に出ていくか、まずはそこから見ていきたいと思います。

まず、肺の中にある空気を声にしたり、楽器に吹き込みたいとき、そのときの空気が通っていく道筋と、体の動きを見ていきましょう。歌う人の例でみていきますが、管楽器を吹くときも、話すときも同じ流れです。

声を出すとき、息を吐くときの、体の動きと呼吸の動き

まず、今、肺に空気があるとして、吐くほうから見ていきましょう。
肺は、とても大きなものです。フレキシブルな鳥かごのような肋骨に守られて、胸骨のすぐ裏から背中の後ろまでの奥行があり、高さも、上は鎖骨のあたりから、肋骨の一番下あたりまであります。肺は袋のようなもので、それ自体には動ける筋肉はありません。

声を出そうとすると、肺の下全体にある横隔膜やそのほかの筋肉(腹筋や背筋や、さらに下の、骨盤底の筋肉まで)が動いて、肺の空気が上に向かって送り出されます。送りだされた空気が気道を通って、声帯を振動させながら、首の内側にある気道を抜けて、口腔に届き、そこから前方に、外の世界に出ていきます。

息を吐こうとする動きは、体の中では、まずは上向きの流れです。
上向きにどこまで行くのでしょうか?唇まででしょうか? 実は、空気は唇よりさらに上まで届きます。声を出すために開いた口よりさらに上まで、鼻の奥あたりまで空気が届いてから、外に出ていきます。口の中、口腔は、鼻の奥ぐらいの高さ、奥行きは耳のすぐ前あたりまであります。口腔の大きさを思ってみましょう。
002ささやくアーのときの胴体の絵の唇半開き

体の外に出た声は、あなたが意図すれば、部屋の一番後ろまで届けることもできるし、屋外なら、さらに遠くまで届けることもできます。
まずは、肺~気道~口腔~体の外 という空気の流れ全体として、声を出すことをとらえ、出ていく空気の通り道を邪魔しないことを思うと、それだけで声が自然に出しやすくなります。

息は自然に入ってくる

今、吐くほうから見ていきました。しかし、吸うことのほうが気になっている人も多いかもしれません。実は、息が続かないと悩んでいる人には、吸えていないというより、吐けていないというケースが多いのです。吐く息の流れをどこかで抑えてしまって、吐ききれていないので、吸うほうもうまく吸えなくなっているということが多いのです。まずは、スムーズに吐くことを意識してみましょう。

息を吐いて、それをやめると、肺を収縮させていた筋肉群が、瞬時にふっとゆるんで収縮から戻ります。すると、胸郭の中が広くなり、肺に空気が自然に入ってきます。息を吸う動きは、筋肉がゆるむ動きなので、がんばって吸おうとしすぎないほうが、スムーズに入ってくるのです。

歌う人、声を出すと、発声トレーニング

歌を歌っている人のなかで、発声、ボイストレーニングを受けてきた人と、トレーニングを受けずに歌っている人がいるでしょう。
トレーニングを受けない人は、受けない理由として、声の個性を失いたくないということを挙げる人がいます。自分が出したい声を楽に出せているなら問題ありません。そうでなくて、今ひとつ思うような声が出ないという人や、喉を痛めがちな人は、上にあげたような発声のしくみと流れを認識して、その自然の動きを邪魔せず声を出すことを意識すると、助けになると思います。大きい声や高い声を、喉だけで出そうとしていると、喉を酷使して痛める原因になることがあるからです。また、声がすぐに枯れたり、声が伸びない、声のボリュームが出ない、というような悩みがある場合も、体全体の自然の動きを邪魔せず声を出すことで、解決することが多いと思います。

発声トレーニングを受けてきた人で、それでも発声がうまくいかないという人は、その体の意識が部分的になってしまっているケースが多いです。
また、コントロールしようとしすぎると、自然に動く動きをかえって止めてしまうことがあるので気をつけましょう。それでかえって体を固めながら声を出す癖がついてしまう人がいます。そうすると出る声が苦しそうな声になってしまい、実際、本人も苦しくなってしまいます。そして、声の質や音程をふくめ、かえってコントロールできなくなってしまうのです。
空気が声になって共鳴して響くまでを、体の中を上向きに行く流れとしてとらえてみましょう。そうすると、体のそれぞれのつながりが取り戻ります。

「腹式呼吸」の落とし穴

「腹式呼吸」をしようとして、腹筋の一部だけを動かそうとして、かえって腹筋を固めて使ってしまい、自由な動きが起こりにくくなってしまっていることがあります。
腹筋を使っていることと、腹筋を固めていることは、違います。腹筋は、固めないほうが、使うことができます。お腹の動きは、直接動かそうとして動くのではなく、体全体の動きの結果として動きます。
息を吐こうと思うと(声を出そうと思うと)、体のシステムがそれに反応して、腹筋を含めそのまわりのたくさんの筋肉が総動員されて、肺の空気を上に向かって送り出してくれます。


出したい声、出したい音を出すために(音程、音量、音の長さ、音の質)

まず、どういう音程で、どういうリズムで、どれくらいのボリュームで、どこに届く、どういう声を出したいかの意図が明確であれば、それに体のシステムが反応してくれます。
ですから、

1.出したい音のイメージ/意図を明確にすること
2.体のシステムのはたらきを邪魔しないこと

が、まず大切です。直接あなたが体をコントロールして声を音を出すというより、あなたがするべきことは、明確な意図をもつことで、あとは体にまかせることが大切です。
その点を意識するだけで、出したい声、出したい音が出せるようになったという人は、とても多いです。息がもっと続くようになったり、声がもっと大きく出るようになったり、声の質がよくなった、という人がたくさんいます。
今までに見てきたことが、そのためのヒントになればうれしいです。

もうひとつ必要なのは、体全体の自由さです。
歌うとき、楽器を吹くときに、お腹のことは意識していても、背中や骨盤、お尻、胴体の側面などは意識に含めていない人が多いです。胴体全体を、背面も下も含めて立体的なものとして認識して、胴体は、下は骨盤の底まであると考えましょう。骨盤の底の筋肉も、息を吐く動きに参加して一緒に動きます。ふだんから、骨盤の底までを一つの胴体として使う習慣をつけると、声のボリューム、音の大きさが出しやすくなり、コントロールしやすくなります。

・背中や、骨盤の底までを含めた胴体全体を縮めないで使っていること
・股関節が自由なこと(股関節の自由さと、胴体の自由さは関連しあっています)。
・腕が自由で肋骨の動きを邪魔していないこと

を、歌うときや、楽器を演奏するとき、そして、ふだんの生活のなかでも意識してみるとよいです。

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声を出す

アレクサンダー・テクニークのレッスンで、楽に声を出せるようになりたい、と言われる方が多くいらっしゃいます。

たとえば、

・話すとき、緊張してうまく声が出ない。

・声が小さい。

・話すときの声が、どうも、つまっているようで、自分であまり気持ちよくない。

・長く話したり、人前で話すと、後で喉が痛くなる。

・歌が好きなのだけど、歌うとき気張ってしまう。スムーズに声が出ない。

・歌うときに、声が思うようにコントロールできない。

というような悩みを、話してくださいます。

声を出すことに慣れていて、あるいは、今までに発声や声楽のトレーニングを受けてきたけれど、いまひとつ納得ができるところまでいかない、という方々もおられますし、声を出すことに慣れていなくて、声を出すことに自信がない、という方々、そして、普段は大丈夫なのだけれど、特定の状況になると、声が思うように出なくなる、という方々も、いらっしゃいます。

私自身も、小さい頃から声を出すことが苦手だったので、よくわかります。

声を出すことについてはアレクサンダー・テクニークはとても助けになりました。

レッスンで、直接的に声を出すことをやらなくても、声に変化が起こることは多いです。私自身も20代のとき、最初にアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けはじめた頃、それにはびっくりしました。立ったり座ったりするレッスンをしただけなのに、その後、人と話をする自分の声がすごくスムーズに出ていて驚いたことがあります。

でもレッスンの中で実際にやると、やっぱりわかりやすいので、直接、レッスンで声を出してもらうことも、うちではやります。

「アー」と発声する、歌を歌う、話をする、本を読んだりセリフを読む、など、状況に応じていろんなことをやります。

では、声を出すときの、呼吸の方向性を見てみましょう。

声を出すというのは、口や喉だけではなく、全身の動きです。

声を出そうとすると、その衝動が体に伝わって、肺の空気を上向きに押し上げ、運び上げようようとする動きが起こります。肺の中の空気を、肺の下の横隔膜やさらにその下の筋膜、筋肉~骨盤底の筋肉も総動員して、ポンプのように上向きに運び上げる動きが、自然に起こってきます。

声を出す動きは、上向きの動きなのです。

胴体の一番下から、ダイナミックな上向きの動きが起こってきます。

そして肺から出た空気は首の前面をとおって、声帯をふるわせ、さらに上に行きます。

あごの中に来ると、けっこう広さがあります。

口元だけでなく、頬骨も、あごの骨の一部です。左右の頬骨~鼻のあたりまで、口の中のスペースはひろがっているのです。その広いスペース全体に空気は届いて、鼻の高さぐらいにある、上あごの天井まで届いて、そこから前に出て行きます。

口をあけると、下あごは頬骨から下に下がりますが、上あごの天井の高さは変わりません。

口を大きくあけて声を出すと、上あごの天井から下まで立体的なスペースから、空気が外に出て行きます。

声になった空気が、あなたが届けたいと意図する方向に、届いていきます。

話しかけたい相手に向けてだったり、場の全体に向けてだったり、そのときどきの目指すところに届いていきます。

声を出すというのは、直接的には、呼吸が声帯をふるわせるという動きですが、それが起こるための動き全体を考えてみると、なんともダイナミックな動きです。

体のなかを、まず下から上に動いてきて、それから外に前方へ、そしてあらゆる方向へと出ていきます。
声がうまく出せないという人は、声を出そうとするときに、気づかず何かをやりすぎていることが多いです。

やりすぎをやめることで、声を出そうという衝動に体が呼応する動きを邪魔しなくなれば、楽に声が出せるようになることが多いです。

でも、ただ、「やりすぎていたので、それをやめよう」と思うだけでは、難しいかもしれません。

そんなとき、 声を出すという動き全体のイメージをもってみると、助けになるかもしれません。

動きの方向性を意識してみると、何をやりすぎているかにも気づきやすくなり、やりすぎをやめることもやりやすくなります。(何をやりすぎているかは、いろいろなケースがあり、人によってさまざまです)。

あるいはもう、そういうことを特に意識しなくても、すでに声が楽に出ているかもしれません。

声についても、もっといろいろ書けそうですが、今日はこのへんで。

(おまけ) よく、大きい声が出ないのは、安定した声が出ないのは、腹筋が使えていないからだ、と言われますが、腹筋を使おうと、お腹の一部をへこませるだけでは、あまり呼吸の動きの助けにはなりません。そんなときは実は腹筋も使えていないのです。逆に、余分な力をいれて固めているだけになってしまっています。そうするかわりに、上向き方向を意識して、体にまかせると、結果的に腹筋も、うまく使えるようになっていることが多いです。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

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ささやく”アー”(ウィスパード・アー)と、呼吸について

F.M.アレクサンダー(アレクサンダー・テクニークの創始者)が開発したプロシージャーに、ウィスパード・アー(whispered ahh / ささやく”アー”)というのがあって、私のレッスンでもよくやります。

ごく簡単に紹介すると、

・目でほほえんで、
・上あごから下あごをぶら下げるように、口をひらく
・息を吐きながら、”アー”の音を、音を立てずに、ささやく

というようなことです。

このときに、息を吐く前にわざわざ吸い込まなくてよいです。今ある息を吐くだけでよいです。
また、息をすべてしぼりだそうとしなくていいです。

よく、息をたくさん吐こうとして、吸い込みすぎたり、吐こうとしすぎたりしている人がいますが、
それは逆効果になっていることが多いです。

そんなことをしなくても、長く息を吐くことも、大きく吐くこともできます。
これはだんだん、やるうちに、わかってくると思います。
息を吐いたり吸ったりすることがこんなにラクだったかと、驚く人も多いです。
でも、はじめからたくさん吐こうとしなくてよいです。

そうやって吐けると、吸う息も自然に入ってきます。
吐き終わったら、いったん唇を閉じておいたほうがいいかもしれません。

ささやく”アー”でも大事なポイントは、脊椎に沿って、上向き方向を思うということです。
(アレクサンダー・テクニークのレッスンではこのことは繰り返し出てきます)。

意外と、息を吐こうとするときに、ぐいっと体を押し下げながら、一生懸命吐こうとしている人が多いです。

でも、実は呼吸の動きは、上向き方向の動きなのです。

まず、肺に空気が入っていますね。肺はすごく広く、奥行きも奥まであり、大きなものです。
肋骨に守られて、前から後ろまであります。

しかし肺の筋肉は不随意筋しかなく、自分で空気を押し出したり、動かすことはできません。
肺の下に横隔膜があり、さらにその下に、いろいろな筋膜や筋肉があり (骨盤底の筋肉なども呼吸のために大事な働きをしています)、それらすべてによって、肺の空気は下から支えられながら、ポンプのように、上へと押し上げられていきます。

空気は肺から上に出て行き、首の前面の管の通り道をとおって口腔にむかってあがっていきます。

口腔は意外と広くて、頬の奥、鼻の奥まで、奥行きも、高さもあって立体的です。
(広げようとしなくても、そもそも広いです。ただそれを認識するだけでよいです)。
その広い口腔の部屋全体に届いた空気が、今度は口から出て前に出て行きます。

つまり、空気は上向きに動いて行って、鼻の奥ぐらいまで上に行ってから、前に出て行きます。
それを支えて動かす筋肉の動きも、上向きの動きです。

上向き方向を思うことにはもうひとつ利点があります。
息を吐くことを気負いすぎたり、または別の理由で緊張していて、首を縮めて、息の通り道をふさいでしまっている場合も多いですが、上向き方向を思うことで、そういう癖や状態も、抑制しやすくなります。息の通り道をひらく助けになります。

私のレッスンでは、ささやく”アー”をやりながら座ったり立ったりしてもらうこともあります。
これをやると、
「動きやすいです」
という人と、
「呼吸がしやすいです」
という人がいます。

ささやく”アー”をやることによって、上向き方向の意識ができるので、それが動きのサポートになって、動きやすくなるし、下半身も全部含めて動くことで、体全体の動きの意識ができて、呼吸がしやすくなります。そういう相互作用があります。

呼吸は、体全体の、ダイナミックな動きなのです。

でも、そのダイナミックな動きは、体のシステムがいつもやってくれていることです。
私たちにできることは、それを邪魔しないことです。

ささやく”アー”のプロシージャーも、そのような体のシステムのはたらきを邪魔しないことを学ぶ方法の一つだとも言えると思います。

ささやく”アー”は、ほかにもいろいろなことに役に立つし、いろいろなことに応用できます。
緊張をほぐすためにも役に立つし、声を出すことにも役に立ちます。
私のアレクサンダー・テクニーク・レッスンでは、ささやく”アー”に、声をつけてみる、ということも、ときどきやります。そのようなことについても、いずれまた書けたらと思います。

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