西村ケント君(高校生ギタリスト)のライブに行ってきました。

西村ケント君(高校生ギタリスト)のライブに行ってきました。

きのう行ってきた西村ケント君のライブ、とてもよかったです!

暑い中はるばる南浦和まで行った甲斐があった!

南浦和にアコースティックギター好きが集まるライブハウスがあることもはじめて知りました。「宮田家」というライブハウス。いいところでした。

そしてケント君(15歳)の演奏! CDやYou Tube(CDにおさまりきらない曲がいっぱい)を聴いていたけど、生演奏はやっぱりいい!
一曲をのぞいてすべてケント君自らアレンジした曲。その元曲は、ビートルズや、アース・ウィンド・アンド・ファイアーや、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソンそのほかいろいろのバンド曲がメイン。その元曲のバンドサウンドを一本のアコースティックギターで再現してしまうのです。

ベースラインを弾きながらギターソロを弾き、歌声も、特徴そのままギターに変換。ファルセットはハーモニクスで表したりして、そして、それと同時に、ギターのボディのあちこちを叩き分けてドラムやパーカッションも再現!
曲のなかのドラムソロもやります。
ケント君はソウルやブラック・ミュージックが特に好きなようで、グルーブ感あふれる演奏をしてくれるのです。ギター一本で踊れます!

残りの一曲は彼のオリジナル。これもまた、よかったです。

しかしカバー曲も、オリジナリティがすごい!
こんなことやっている人はほかにいないのでは?

そして、オリジナルであることや、技術ももちろんすごいけど、若いのにそれをひけらかすわけでなく、歌心のある演奏でした!自分の好きな音楽を、ほんとうに楽しんでいるんだなあ。
しかし、2003年ぐらいに生まれた彼が好きなのが、70年代から80年代はじめくらいまでのソウルやブラックミュージックやロックって、おもしろいな。
だれかが、「ご両親の影響なの?」と質問して、「いやそういうわけではないです」とか言っていた。
インターネット世代ならでは、なのかな。
まだ高校一年生。ふだんは関西に住んでいて、夏休みを利用しての関東遠征。京都のプ-横丁という老舗アコギ専門のレコード屋さんの店主プーさんが、彼をサポートして一緒に来られていました。
ケント君が中一ぐらいのときひとりで、「聴いてみてください」と自分の音源を持ってプ-横丁さんに来てからのつきあいだそうです。

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マーシャ・パラダン

マーシャ・パラダン

マーシャ・パラダン、ご病気だという噂は聞いていたけど、先月亡くなっていたのか。
90年代、KAPPAのアレクサンダー・テクニーク・トレーニングの時代、何度も日本に来てくれた。動きのこと、呼吸のこと、たくさんのことを教えてくれた。なによりマーシャの存在感に安心感があって、「ここにいていいよ」と言われている感じだった。

卒業する直前にも来てくれた。

私は卒業式に歌を歌おうと決めて、アレクサンダー・テクニークを使った歌のレッスンを、何度かマーシャに頼んだ。

身内だけの小さな卒業式とはいえ、クラス内とかじゃなく、そういう、一応ちゃんとした場でひとりで歌うのははじめてだった。

そんなわけでレッスンの内容もとても助けになったけど、

「歌い続けてね」
「アレクサンダーを教えるようになったら、いつも教えるときその前に、歌いなさい」

と、最後のレッスンの最後に、マーシャに言われたんだ。

自分が歌うことなんかに対して、今よりもずっとずっとずっと、自信も何もなく、「意味ないよな」と思いつつ、たいがい引っ込みつつ、歌ってたころ。

限られた時間だったけど、節目のときにすごく大事な影響を与えてくれた先生。なのにずっとご無沙汰することになってしまった、不肖の私です。
ご冥福をお祈りします。

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海と音楽が、世界をつなげてくれている。

海と音楽が、世界をつなげてくれている。

仕事が終わってから海に着いたのは夕方5時。
台風の影響は幸い少なかったとはいえ、きのうの海は、波が高く、風も強く、泳ぐにはちょっと勇気がいる海だった。波打ち際に立ってるだけで体じゅう水びたし。でもそれが気持ちよかった。水は澄んでいた。

相方は果敢に浮こうとしては全身波をかぶっていて、子どもたちも果敢に波の中にずっといる。
レスキュー隊の若者たちがレスキューの練習で、救助用のサーフボートで大波に漕ぎだしては戻ってくる。

6時を過ぎて、葉山の海の家Bluemoonでは、たまたまちょうど、ピーターバラカンさんがDJをする日だった。チャージ代1000円、ご飯食べるだけのつもりで予想外だったので、高いねーなんて、始まる前には言っていたのだけど、結果、大満足。

Bluemoonのスピーカーの性能も前よりずっとよくなっていて、波の音と、ピーターさんが持ってきたVinylレコードの音楽がいい具合に共存。葉山のミュージシャンのインスト曲の後、アラン・トゥーサン、ベン・シドラーなどの、ニューオーリンズの音に続き、ジェリー・ガルシアとか、あと今の新しい人の音楽、後半は、オルケスタ・バオバブや、サリフ・ケイタなど、アフリカの音。

ピーターさんはマイペースに、ゆったり踊りながら機嫌よく曲をかけてくれる。そして達者な日本語で簡潔に曲を紹介してくれる。

なんだか、ここがどこだかが、わからなくなるような、遠いアフリカの海岸か、カリブ海あたりか、どこでもない場所で休んでいるような時間でした。

海と音楽が、世界をつなげてくれている。

夕日の時間にはじまり、だんだん暗くなり、終わってまた波打ち際に来たら、星がいっぱい。

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ホットハウス・フラワーズ

ホットハウス・フラワーズ

おとといは、渋谷クラブクアトロに、ホットハウス・フラワーズのライブに行ってきました。

ホットハウス・フラワーズは、フジロックに出た帰りに東京に寄ってくれた。

89年に初来日したときのライブに行って好きになって、次のライブは2001年、そのときはリアム、フィアクナ、ピーターの3人編成になっていて、ドラムなしのアコースティック・ライブ。このときのライブがまたすばらしかった!

3人全員が弾きながら歌えて、3人しかいないのに、ライブハウス全体、後ろからも音が響いて音に包まれるようなライブだった。

それから、リアムはソロで何度も来日してくれたが、バンドでの活動はお休みだった。

リアムのソロもすばらしいけど、やっぱりバンドの音は、かけがえない。

(プロモーターの人は、「ホットハウスフラワーズの見どころは、やっぱり、リアムです」と宣伝してたけど、それはそうかもしれないけど、でもそれだけじゃないよ、フィアクナとピーターの魅力も語ってほしい、って思ったけど、私が語ればいいのだね)

でも17年も経っているから、みんな変わっちゃってるかなぁ、と、ちょっとどきどきしながら行ってきた。

みんな、ちょっとお腹が出ておじさんになって、
リアムに至っては髪とひげを伸ばして、かぶりものの服を着て(あとでわかったけど西アフリカのマリで買ったものだとのこと)、宗教者みたいな格好になってた。
ピーターだけはなぜか変わらず若々しく見えた。

前座のウェスタン・キャラバン、こちらはおじいさん6人組。フィドル2人とペダルスティールギターを含むゴキゲンな古いアメリカ音楽。ボーカルのおじいさんが、マイクスタンドを斜めにしてマイク持ってうたうのがエルヴィスみたい!

それを堪能して休憩後、ホットハウス・フラワーズの演奏がはじまり、ノンストップで1時間半ぐらい。(曲の終りがそのまま次の曲につながって、文字通りノンストップだった)

リアムの声とピアノは相変わらず、美しさと力強さを兼ね備えて変幻自在にすばらしく、

フィアクナは、ファルセットのコーラスは、昔を知ってる者としては、ちょっと声が出にくそうなときもあったけど、やっぱりすばらしく、
今回はアコギは少なく、エレキが中心だったけど、西アフリカっぽいリフを多くいれて、同じ曲も全然違うアレンジになってる。

ピーターは、ブズーキでリズムを刻み、ソロを弾き、ヘヴィーな曲ではエレキベースに持ち替えて、もちろんコーラスも歌い、バンドの縁の下の力持ち。

そして最近新しくメンバーになったリズム隊のふたりが、またよかった! ダブルベースのマーティン・ブランデンもコーラスを歌う。

みんなが歌えるバンドって好き!

リアムは曲によってピアノの前から飛び出してきて踊りながら歌ってくれたり、一曲はブルージィなアコースティックギターを弾きながら歌ってくれた!

リアムのギター、以前ユニットALTで来日したとき、いかにも慣れない感じでおちゃめに弾き語ってくれたことがあったど、こんなに上手くなっていたなんて!

プリンスのパープルレインのカバーもやってくれた。盛り上がった。
後ろの席にアイルランド人の若者たちが陣取っていて、けっこうおしゃべりしながら聴いていた。そしてサビになったら一緒に歌い、とても楽しそうに盛り上がっていた。

アンコールではフィアクナが、ゲール語の歌を披露してくれた。(フィアクナのソロの歌はじめて聴いた!コーラスの時とは違い、低音ではじまる幽玄なボーカルを聴かせてくれる)

二回目のアンコールの曲もゲール語のアイリッシュ・トラッド。(有名な曲だけど名前忘れた)。アイルランド人たちが一緒に歌っている。

そしてフィアクナの吹くティン・ホイッスルのソロと、リアムの叩くバウローンで盛り上がる!!

たのしかったです!

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坂口恭平さんの展覧会