ひさしぶりのボストン。1週目

ひさしぶりのボストン。1週目

ひさしぶりにボストンに学びに来ました。今回は、トミー・トンプソンの学校のほかに、デビ・アダムスがディレクターをしている、ボストン音楽院内のアレクサンダーのトレーニングコースにも行き、ボブ・レイダがやってるバークレー音楽大学のアレクサンダークラスにも行き、忙しい一週間でした。

土日は休んだり振り返ったりして、あと一週間。時差に慣れた頃に帰らなくちゃです。

2000年から行きはじめて10年くらいは、トミーのクラス以外にはあまり行くところがなくてのんびりしていたけれど、大好きな先生たちのクラスがたくさんで、なんだか充実してきています。

デビもボブもトミーのお弟子さん。
最初に行ったころは、トミーのクラスのアシスタントと個人レッスンをやっていました。

ボストン音楽院でのアレクサンダーのコースは、早朝クラスと夜のクラスの組み合わせ。音楽院のカリキュラムのなかでやらないといけないという限界のなかでいろいろ工夫がされています。デビ以外にもデビが選んだ隣接分野のゲストティーチャー(解剖学、太極拳、呼吸、ソマティック・エクスペリエンスなど)が教える日もあります。

ボブはバークレー音楽院で、ビデオやスライドなども使いつつ、ジャズを中心とした音楽家に教えることを工夫していて、人気のクラスになっていて、週に2時間のクラスを8コマ持っています。

ボブは、数年前に行ったときにはこのクラスを始めたばかりで、「自分はデビと違って音楽は聴く専門だし、学生たちに受け入れられるか、ナーバスになってるよ」と言っていたこともあったなぁ。「でもアレクサンダー・テクニークは役に立つと信じているから」って。
それが今はね!

学生たちが真剣に学ぶ眼差しがすてきでした。

教師たちはそれぞれ、エッセンスは共通しつつも違う持ち味を出して教えていて、その違いがすてきです。

今日はジェイミーとマリーの太極拳のクラスに参加。ジェイミーもトミーのお弟子さんで、明るくてとても親切な人です。体がゆるんで頭はぽかんとできて、よい時間でした。

画像に含まれている可能性があるもの:3人、石井 ゆりこさんを含む、あごひげ
画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、靴、室内
画像に含まれている可能性があるもの:植物、室内
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「うたうのは、わたしのゆめです」(Suming from 台湾)

「うたうのは、わたしのゆめです」(Suming from 台湾)

うたうのは、わたしのゆめです。
台湾原住民のぶんかをみなさんにしってもらうことも、わたしのゆめです。
みなさんは、わたしのゆめを、かなえてくれました。

先々週、台湾原住民シンガーのスミンと、彼の弟分にあたる、ランシンバンドが一緒にやったコンサートに行ってきた。

スミンは、アイパッドに書かれているらしき文字〜たぶん日本語をローマ字表記したものーをたどたどしく読んで、日本語でMCしてくれました。

スミンの歌とギターも相変わらず素晴らしかったけど、MCが印象に残っている。

ほんとうにたどたどしい日本語なんだけど、すごく伝わってくるものがあって。

上のMCのほかにも、曲間に5,6回、ぜんぶ日本語で。

おさけを のみすぎて ふとっちゃいました。いまは やせたいので 運動(ヨンドン)しています。

というのもあったな(笑)

前回見に行ったときは、台湾の旅行本などを書いている青木由香さんを通訳につけていたので、もっと複雑なことも話してくれて、原住民文化の現状や、スミンの歌の背景についてもさらにわかってよかった。でも今回もそのときに負けず、本人の肉声をつうじて、たどたどしくても伝わってくるものがありました。

伝えたいという意図があって、それが歌になっていて、それが広く伝わっていくのだなあ。

歌は、歌詞がない歌も多いのです。

ヘイヤーホー ハイヨーイー ヨイヤー
とか。

歌詞はないけど、具体的な情景がそこに込められている歌たちです。

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西宮での四日間のアレクサンダー・テクニークは、充実していて楽しかった!

西宮での四日間のアレクサンダー・テクニークは、充実していて楽しかった!

西宮での四日間のアレクサンダー・テクニークは、充実していて楽しかった!

異なる学校でアレクサンダーテクニークを学んできた卒業生や在学生などが主な生徒さん。
同じアレクサンダーテクニークといえど、そのとらえ方、教え方学び方が少しづつ違ったりする。

まず、違いがあることは、いいことなんだ、と。どれかが正しくてほかが間違っているわけではない。
違いを体験して、違いがあるということを認めたうえで、自分は何を選びたいのかを問うて、選んだらいい。
何かを選ぶために、ほかを否定する必要はない。

そんな話題からはじまった四日間でした。

(一ヶ月前に関西でアレクサンダー・テクニーク・インターナショナルの国際会議があって、それに参加した人が多かったという流れもよかった)。

そして私自身、違うティーチング・スタイルを体験してきている人たちに、「自分が好きなのは、こういう考え方で、こういう教え方だ」と伝えられる機会になったことが、なんだかとても、よかった。

自分で選ぶ、自覚的に選びとる、ということは、パワーになる。

(そういえば行く直前に参加した、「家庭でできるモンテッソーリ教育」という勉強会でも、講師の 深津高子さんは開口一番ぐらいに、「子どもに、”選ぶ”ということをさせることがとても大事」という話をしてくださったのが印象的だったな)。

卒業して教え始めて日が浅い方、学びを中断していて再開を考えてる方、来月卒業の方、そんな方々と一緒に、私も学ばせていただく日々でした。

一番目の写真は、神戸の公園。泊まった叔母の家の近く。

2,3,4番目は苦楽園、西宮。

川、池、木々が街中にあって、よいところです。

画像に含まれている可能性があるもの:空、雲、木、屋外、自然、水
画像に含まれている可能性があるもの:木、空、植物、屋外、自然
画像に含まれている可能性があるもの:空、木、植物、雲、屋外、自然
画像に含まれている可能性があるもの:空、雲、木、屋外、自然

 

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築地本願寺であったコーマワークのシンポジウムに行ってきました。

築地本願寺であったコーマワークのシンポジウムに行ってきました。

きのうは、築地本願寺であったコーマワークのシンポジウムに行ってきました。以前読んで、とても心を動かされたマンガ『ペコロスの母に会いに行く』の作者で、長崎から来られた岡野雄一さんと、日本プロセスワークセンターの Sano Hiroko 佐野浩子さんの対談。
『ペコロスの母に会いに行く』と、そのあとのペコロスシリーズは、
岡野さんがお母さんの介護をして、老人ホームにお母さんが入った後も毎日会いに行って、最後、身取る、そのプロセスをご自身がマンガに描かれたもので、とてもすてきなのです。

長崎の、そして天草の町の今と過去、そこに生きたひとりの女性の今と過去が、岡野さんの言葉を借りれば、息子である岡野さんがぼけたお母さんに憑依することによって、描かれています。
岡野さんは、漫画どおりの優しい雰囲気で、朴訥なシャイな感じの人。
マンガと同じく、長崎弁がとってもすてきなんだけど、でも一生懸命、みなさんがわかるように標準語で言おうとしてくださっている。

お話聞いて、長崎に行きたくなった。
坂、墓、馬鹿の街
亡くなっている人も一緒に住んでいるような街。
とってもシャイに見える岡野さんは、でも、街で会って何か気になる人には、話しかけているのかな?「きいてみたら、こういう背景だったそうです」と、味わい深いその人の人生を聞きだしている、普通のことのように。
浩子さんは、「ペコロス」シリーズが大好きでめっちゃ読み込んでいて、長崎に岡野さんを訪ねていかれたそうだ。きのうは、岡野さんのペコロスの世界への大きなリスペクトがありつつ、それをコーマワークの話につなげてくれました。そして流れのなかで無理ない感じで体験ができて、無理なくまた戻ってこれる、すてきな時間になりました。

多くの場合だと、認知症だったり、コーマだったり、通常と違う意識状態の人と接するとき、まわりの人は往々にして、現実世界にその人を戻そうとしがちだけど、岡野さんの場合は、その人の(=認知症のお母さんの)世界のなかで一緒に遊んでいますよね、というような問いかけがあって、コーマワークもそんな感じだという話もあって、

岡野さんは、「マンガを描くということによって自分も、”憑依する”ということをやっていたのでしょうね」と。
お話の合間にペアワークの時間。
コーマワーク、「私にできるかな?難しそう」と、今まで思っていたけれど、
ぼーっとしていればいいんだな、と、今回は思えた。
副交感神経。
「なるべく初対面の人と組んでください」と言われ、
自己紹介もなしにはじめる。
私自身は目をつむっても、なかなか夢の世界に入りきれなかったのだが、後でワークのパートナーに聞いたら、「しっとりとした森の中を一緒に歩いていた」
それは、見たかった夢にとても近い世界だな。
私の夢の、少し先を行ってくれていたような不思議。
交代したとき私は、パーっと視界がひらけて背筋が伸びて、目も目覚めて、ゆるんであくびがでた。浜辺にいるような感じーさっきと全然違う世界だった。
なにも事前情報がないけど、同調するのが不思議でおもしろく、いい体験だった。
最初、なかなか夢の世界に入りきれなかったときにも、
いろんな小さな街の一隅に、あちこち行ってるような時間で、
それらの場所も私にとって、大事な場所たちだった。

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『だるまちゃんとうらしまちゃん』