アレクサンダー・テクニークを使った音楽大学での授業

今は夏休み中ですが、国立音楽大学で「音楽家のための心身論」という授業をやるようになって3年目になりました。 前期と後期、週1回、それぞれ計14回の授業をやっています。 「心身論」と言っても言葉で理論をしゃべるのが中心ではなく、少人数で参加型、実践中心に行っています。実践をとおして、心身に関する考え方を身につけてもらえたらと思っています。 定員20名で、学部全体の各専攻からの3、4年生の希望者から抽選された学生が対象。ピアノ、声楽、弦楽器(ヴァイオリンなど)、打楽器(ドラム、ティンパニなど)、管楽器(トランペット、フルート、トロンボーンなど)などを演奏される方々です。 椅子を円座に並べて、一方的に講師のほうを向くのではなく、 お互いの顔が見える形でまず座ってもらって授業ははじまります。 そして、講師の私が問題提起したり、簡単な動きをやってもらったりして、まずは自分の体に対して意識を持ってもらう、というところからはじめました。 「心身」のことを考えるときに、まず自分の体への意識を持ってもらうことが必要だと思うので。 それから、それが自分の演奏にどうかかわってくるのかを、実際に授...
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楽器の音が変わる/楽器の重さが変わる(ワークショップ報告)

きのうは「手を使うことと体全体」をテーマにアレクサンダー・テクニーク講座を行いました。 楽器を演奏する方が何人かいらっしゃいました(ビオラ、ギター、太鼓)。 「『アレクサンダーテクニークやると音が変わる』って聞きますけど、そんなことがあるんですか?」 と、初心者の生徒さんに聞かれたので、 そういうことも、よくありますよ、と言いつつ、 あとは実際にやってみて、みなさんに判断してもらうということに。 講座では、基本的なことをみなさんでやった後、後半、それぞれの方が気になっていることや、今とりくんでいることをやる時間。 ビオラとギター演奏も、順番にしていただきました。 まず一回弾いていただいて、 気づきが薄いところの気づきをうながしたり、動きを止めているところの動きを思い出したりするために、軽く触れてサポートしたりした後、 もう一回弾いていただきます。 ご本人たち、より楽しそうに、より楽そうになって、 聞いてる方も、「ぼんとに、音が変わりますねえ!」と。 体全体、自分全体を使えるようになると、音、変わりますね。 (註:変化は、その人、状況によって違うので、いつも違いが聴いて...
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報告:声を出すこととアレクサンダー・テクニーク講座

きのうは、声を出すこととアレクサンダー・テクニークのワークショップでした。 9名の方がいらしてくださいました。歌を歌う方や、話すときの声について興味がある方などです。 歌は、いろんなジャンルの歌を歌っている方々が集まりました。 声楽、合唱、ミュージカル、ポピュラーの弾き語り、、 声の出し方はさまざまです。 発声について、あえて意識しない歌い方もありますね。 どれもそれぞれ、よさがある。 でもここでは、専門的に学ばれている方も、そうでない方も、声楽やボイストレーニング以前のところ、 自分の体全体を邪魔しないで声を出す、ということを、 ゆっくり動くことや、私が触れることや、ふだんと意識のしかたをちょっと変えることをとおして、見つけていきました。 そして、ひとりひとりが持ってこられた歌を歌い、本を読んでいただきました。 2時間半で9人、全員、歌ったり人前で話したりしていただけるかな、 本当は一日かけてやる内容だったかも?と、ちょっと心配したのですが、ちょうど時間内に全員やっていただけました。 「グループワークは、ほかの参加者が目の前でみるみる変わっていくのを見られるのでとても楽しい...
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庭作りとアレクサンダー・テクニークの共通点(北名古屋市のingreenさんでATワークショップを終えて)

北名古屋市のingreenさんにうかがって、アレクサンダー・テクニークのワークショップを2日間、してきました。 ingreenは、庭師さんの松田りささんのお宅です。 名古屋のなかでも古い町並みが残る町で、 線路際に沿って見えるお庭は、通る人々の目を楽しませて、開放的なのに、中に入ると、自分たちはうまく隠れるようになっている。開放感と、守られている感じが絶妙に、同時に得られる空間です。 木々は元気で、春の花たちは、紫の花を中心にかわいらしく咲いていました。 奥には畑があって、いろいろな果樹、野菜、ハーブ、お花が少しづつ、混ざりながら生えている自然農。多様な植物たちが共存している様子が、なんともすてきです。 そんな場所でのアレクサンダー・テクニーク。 まずは部屋の中でのワークの後、みんなでお庭に出て、 薪ストーブ用の重い薪や、植木鉢を持ち運ぶことをやったり、 隣りの神社のところを歩いたり走ったりしました。 力を使うことも、よぶんな力が抜けて体全体でできると、いかにラクにできて楽しいか、味わっていただけたようでした。 また、目に見えるものが、ラクに、そしていつもより立体的に見えたり鮮...
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「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」を終えて

先週行った「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」、実は開催前からいつになく関心が高く、早くに満員御礼になっていた講座だったのですが、 「見る」「見られる」というのは本当に幅が広くて… たとえば人に出会うこと、人前に立つこと、パフォーマンスをすることなどから、本を読むこと、パソコンで仕事をすることなどまで、いろいろなことが含まれていますね。 その幅広いテーマのもとに集まってくださった方に、どれだけ満足していただけることができるかなあ、と、自分でテーマを設定しつつ、ちょっと、どきどきだったのですが、それぞれ、その人に必要なものを持って帰っていただけたようです。 感想をくださった方に了承をいただいて以下に掲載させていただきます。ありがとうございます! ーー 「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」をありがとうございました。 終わった後からだが楽で、帰ったら5時間半くらい眠りこけてしまいました。 驚いたのは夕食で、一つ一つの素材の味を強く感じ、いままで以上においしいと感じました。 これまでどれだけ自分の感覚を置き去りにして、力んでい...
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