「アレクサンダー・テクニークは感情のコントロールに役に立つのでしょうか?」

「アレクサンダー・テクニークは感情のコントロールに役に立つのでしょうか?」 ときどき、そう聞かれることがあります。 それについて、答えてみたいと思います。 というか、レッスンではいつも言っていることですが正解はひとつではないので、その問いのまわりを探ってみたいと思います。 (レッスンではこんなに長くしゃべることはせず、目の前の人と対話しながら、この人の場合はどうかな、と、その人と一緒に見ていくのですが、不特定多数の人が読んでくれているかも、と思いながら書いていくと長い文章になってしまいますね)。   まず、ひとが、日々のいろんな刺激のなかに生きていて、そのときどきに生まれてきた感情は、たとえば怒りなどにしても、必ずしも抑えるのがよいとは限らないと私は思うのです。 感情を表現したほうが健康によいことも少なくないし、人とコミュニケーションをとるにあたっても、感情を表現することによって、結果的に人間らしいコミュニケーションが深まることもあります。 でもそうは言っても、 「いつも、それほど大したことないことで怒ってしまって後で自分でも後悔してしまう」 というようなこと...
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介護する方、高齢者の方とのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

毎日、ご家族の方の介護や、仕事場で介護をされている方は、ほんとうに重要かつ大変なお仕事で、頭が下がります。アレクサンダー・テクニークが、少しでも介護する人、介護される人の助けになれて、お互いの笑顔が増える助けになればうれしいです。 介護される方が、からだが固くなって楽に動けないとき、介護する人は力づくでがんばって動かしてあげようとしがちです。でもそれだと介護者は筋力がいくらあっても足りず、くたびれてしまいます。また介護されるほうの人も、力づくで動かされようとすると、つい反射的に抵抗してしまうものです。それでお互いに大変になってしまいます。 アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、介護する方、介護される方がともに楽に動けるためのレッスンを行っています。 その人その人の状況によって、何ができるかは違いますし、私自身、学ぶことのほうが多いですが、今までのなかで、介護する方、される方のヒントになったと思われることを書いてみます。 - ・介護される人が動けるタイミング(動こうという気持ちが起こるタイミング)に沿って、一緒に動く。忙しいときであっても、動き出しのときに...
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【ご案内】「介護者のからだの使い方」研修@世田谷区

世田谷区福祉人材育成・研修センターにて、介護職員の方のための研修を、一日担当させていただくことになりました。 世田谷区で介護職にたずさわる方、どうぞご参加をお待ちしています。(無料です。) 介護者のからだの使い方~アレクサンダー・テクニークの手法から~ 利用者の安心・安全・安楽がなによりも大切にされる介護において、介護者のケア は忘れられがちです。この研修では、介護者のからだの動きや使い方を見つめなおす アレクサンダー・テクニークの手法から、利用者、介護者の互いにとって負担の少な い介護について学びます。 様々なワークを取り入れ、受講者自らの気づきを通して理解を深めます。 1.対象      世田谷区内でサービス提供している福祉サービス事業所の介護職員 2.日時   平成29年5月19日(金) 14:00~17:00 3.内容   (1)介護者自身のからだの動きを理解する (2)介護者のラクなからだの使い方 (3)介護者のラクから利用者のラクを実践する 4.講師   石井 ゆりこ 氏 (アレクサンダー・テクニークlittlesounds代表) 5.会場   世田谷区...
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本の紹介『ペコロスの母に会いに行く』

アレクサンダー・テクニークとは直接関係ないのですが、介護を経験された方の、とてもすてきな本を読んだので紹介します。 『ペコロスの母に会いに行く』 岡野雄一著 長崎の町で、グループホームに預けた母に会いに行く日々を綴ったマンガです。 長崎弁での母子のやりとりのセリフが、とてもいい。 この本と、続編『ペコロスの母の玉手箱』に描かれるのは… 「いまは〇〇だね〜」などという息子に答えて「いまって、いつや?」と問う母の世界は、時空間を飛び越えて、天草の農家に育って子守に追われていた幼女だったころ、結婚して長崎に出てきて必死だったころ、ハゲた息子が目の前にいる「いま」、そして、元、酒癖が悪かった夫に支えられ温和に散歩する、いつかわからない現実…などなど、いろんな次元を言ったり来たりします。その世界ににこにことつきあう息子ペコロスさんにとっての長崎の街も、時間が折り重なって重層的な街になっていきます。 大きな字と、やさしい絵柄のマンガなので、マンガが苦手な母(実の母と義理の母の介護をしてきた。自身は70代でまだまだ元気)にも読んでもらえるかも? この本については、六車由美さんが紹介さ...
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鍼灸師さんや整体師さんとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

鍼灸師さんや整体師さんに、アレクサンダー・テクニークのレッスンでどんなことをやるのかを紹介しようと思います。 もちろん、その人、その人にとって違いますが、たとえば、 「鍼灸や整体の技術を学校で習ったのだけれど、習ったことが思うようにうまくできない」という方には、 それらの技術を、より効果的に行うために、まずは自分の体の使い方と動きを見ていきます。 人を援助するお仕事の方は、「相手の人を直してあげたい」「相手の人に何かしてあげたい」という思いがあると思います。 それはすばらしいことですが、自分のことを置いておいたまま、相手の人だけに焦点をあてると、余計な力が入る原因になったりして、あまりうまくいかないことがあるのです。 「まずは、自分の体の使い方から見てみましょう」と言うと、意外そうな顔をされる方もおられますが、 私は、そこに意識を向けることが、とても大事だと思っています。 人に触れる。 人をマッサージする。 人の体を動かす。 人の動きを介助する。 人に鍼をうつ。 などのとき、自分自身はどのようなあり方をしていて、どのように動いているか。 手だけでやろうとしていないか。 自分全体...
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