タグ別アーカイブ: 介護

札幌でのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを終えて

札幌での私のアレクサンダー・テクニーク・ワークショップは二年ぶりぐらいだったでしょうか。
年に一回できるか、できないかなのだけれど、それでも続けていらしてくれる数人の方と、新しい方々がいて、やってこれています。

通常は、月に2回ぐらいづついらしていただくことが多い私のレッスンですが、年に一回、1日か2日、じっくり学ぶ、という、織姫と彦星のような学び方でも、それぞれの人のなかで何か積み重なっていくものがあるのがわかって嬉しい。それぞれの人の人生のなかに、何か織り込まれていくものがあるようで。

参加者同士も1年ぶりとか、2年ぶりに会うという方々もいて、それでも旧知の友人として話しあっておられるのが素適です。

ワークショップ内容は、なるべくそのときのその場から出てくるものを尊重して、それを深めていく、というように、いつもやっているのですが、
今回、出てきたテーマ、扱ったことの一部はこんなことでした。

・楽に声を出す
 ~がんばりを手放すことで、息が続くようになる。大きな声、響く声が出るようになる。

・認知症の方の動きについていく
 ~相手の立場になれば、追いかけると逃げたくなる
 ~追いかけなくても、自分の中心に居れば、少し離れても信頼をもって一緒に動ける。

・背中のサポートを感じながら話をする。
 前のめりにならなくても話を聞ける。

・建設的な休息

・肩甲骨と腕のつながり

・ひざが自由に動くということ、足首が自由に動くということ

・骨盤は胴体のベース

・何もしない手で触れる(月曜日のアドバンスクラス)

今回、札幌にまだまだすてきなところがたくさん(広い原生林があって鳥たちや野生動物たちがいる公園とか)あることも教えていただき次に行くのが今から楽しみです。

次回の札幌は冬ぐらいかな。また北海道のみなさんーお馴染みの人と、新しい人とにまたお会いしたいです。

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【ご案内】「介護者のからだの使い方」研修@世田谷区

世田谷区福祉人材育成・研修センターにて、介護職員の方のための研修を、一日担当させていただくことになりました。

世田谷区で介護職にたずさわる方、どうぞご参加をお待ちしています。(無料です。)

介護者のからだの使い方~アレクサンダー・テクニークの手法から~

利用者の安心・安全・安楽がなによりも大切にされる介護において、介護者のケア は忘れられがちです。この研修では、介護者のからだの動きや使い方を見つめなおす アレクサンダー・テクニークの手法から、利用者、介護者の互いにとって負担の少な い介護について学びます。
様々なワークを取り入れ、受講者自らの気づきを通して理解を深めます。

1.対象      世田谷区内でサービス提供している福祉サービス事業所の介護職員

2.日時   平成29年5月19日(金) 14:00~17:00

3.内容   (1)介護者自身のからだの動きを理解する

(2)介護者のラクなからだの使い方

(3)介護者のラクから利用者のラクを実践する

4.講師   石井 ゆりこ 氏 (アレクサンダー・テクニークlittlesounds代表)

5.会場   世田谷区福祉人材育成・研修センター 研修室

(世田谷区成城6-3-10 1階 / 小田急線 成城学園前駅 徒歩4分)

6.定員   20名(先着順)

7.申込    5月15日(月)までに世田谷区福祉人材育成・研修センターのホームページから入力してください。

※申込みが完了した場合には、登録されたメールアドレスにメッセージが届ききます。ホームページから申込みできない場合はお問い合わせください。

8.その他  研修当日は、動きやすい服装等でご参加ください。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、自治体や職場での介護職の方のための研修を行っています。
お問い合わせやご依頼はこちらのフォームからどうぞ。

また、介護にかかわる個人の方のための、個人レッスンも行っています。ご家族、ご友人、同僚とのペアレッスン、ミニグループも可能です。

参考図書:石井ゆりこ著『無駄な力がぬけてラクになる介護術 毎日の「からだの使い方」からはじめる』

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石井ゆりこ
アレクサンダーテクニークのlittlesounds
東京・文京教室 湘南・藤沢スタジオ
yuriko@littlesounds.com
http://www.littlesounds.com
090-2535-6009

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鍼灸師さんや整体師さんとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

鍼灸師さんや整体師さんに、アレクサンダー・テクニークのレッスンでどんなことをやるのかを紹介しようと思います。
もちろん、その人、その人にとって違いますが、たとえば、
「鍼灸や整体の技術を学校で習ったのだけれど、習ったことが思うようにうまくできない」という方には、
それらの技術を、より効果的に行うために、まずは自分の体の使い方と動きを見ていきます。

人を援助するお仕事の方は、「相手の人を直してあげたい」「相手の人に何かしてあげたい」という思いがあると思います。
それはすばらしいことですが、自分のことを置いておいたまま、相手の人だけに焦点をあてると、余計な力が入る原因になったりして、あまりうまくいかないことがあるのです。

「まずは、自分の体の使い方から見てみましょう」と言うと、意外そうな顔をされる方もおられますが、
私は、そこに意識を向けることが、とても大事だと思っています。

人に触れる。
人をマッサージする。
人の体を動かす。
人の動きを介助する。
人に鍼をうつ。

などのとき、自分自身はどのようなあり方をしていて、どのように動いているか。
手だけでやろうとしていないか。
自分全体を使って動いているか。

そんなことを、まず見ていきます。
自分が何かをしようとするときに、人にはたらきかけようとして、動くとき、自分のなかに何が起こっているだろう?どんな傾向があるのだろう?ということを見ていきます。
ふだんより、微細な感覚に注意をむけて。

そういうプロセスで、注意力を研ぎ澄ませていくと、学校で習った手法で人に働きかけるときの、質が変わってきます。

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そして、自分自身をそのように見ていく習慣ができてくると、相手の人を見る見方も変わってきます。

たとえば患者さんや、利用者さんに日常動作や、運動を指導するとき、
患者さんや、利用者さんがうまく体を動かせないとき、何が起こっているのか?

「動かそう」とがんばることで、力をいれすぎて、動けなくなっているのかもしれない。

でも、力をいれすぎているとき、「力を抜いて」と言ってみても、だいたいの場合、抜けません。

力をいれすぎてしまうのはなぜかというと、意識が体のある一部分に集中しすぎているからなのです。

手や足だけを動かそうとするのをやめて、体全体で動くつもりになると、たぶん、動きやすくなります。
また、腰をあげようとするときに、頭と背骨全体を思うと、たぶん、腰があげやすくなります。

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まず自分が、利用者さんと同じ動きをやってみると、わかることがあります。

では、もし不自然に見えるような動きを、利用者さんがやっているときはどうすればいいのでしょうか?

動きそのものを矯正しなくちゃ、と思うかもしれません。
けれど、その動きは、どこか動きづらいところを補完するために、必要があって出てきていることもあります。

あるひとつの形を理想だと見なして、その形に人をあてはめようとしているだけでは見えてこないものがあります。
その人の、動こうとする意志があって、それに体が応えていこうとしている。
それは、健常者であっても、痛み、怪我、障害、老化などをかかえた人であっても、同じように起こります。

「体というのはこれこれこういうふうに動くべき」と決めつけず、
利用者さんや、患者さんと一緒に実験するつもりで、一緒に動いてみましょう。
(たとえば、「ちょっと○○を意識して動くとどうなるか、やってみましょう」とかいう感じで)

自分は勉強してきたし、わかりきっている、と思っていることであっても、はじめて動いてみるような気持ちで、
新鮮な気持ちで動いてみると、何か発見があると思います。
生きている人間には、常に新しいことが起こっています。

 

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールとお申込みはこちらをご覧ください。

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