タグ別アーカイブ: インヒビション

12/17(日)デビ・アダムス・ワークショップ「アレクサンダー・テクニークをとおして”体験”を深める」

私のアレクサンダー・テクニークの先生のひとり、デビ・アダムスさんが、今年(2017年)12月に米国ボストンから4度目になる来日をします。

アレクサンダー・テクニークは、同じ原理でも、教師によって、どこを大事にするかが違ったり、それをどう表現するかが違ったりするので、学び続けるプロセスでいろいろな先生に出会うことで、視野が広がったり学びが深まったりして、「じゃあ、それを自分はどのようにそれを自分のために生かしたいのだろう?」と考えるためのヒントが増えます。

今回、紹介するデビさんも、とても勉強家で、(アレクサンダーさんの本を読み込んでいるという意味でも、ほかのジャンルについても)生徒の持ってくるどんな質問にも真剣に答えてくれるお勧めの先生のひとりです。

そして個人的にも、デビや、デビの先生のトミーの考え方、教え方はとてもしっくりくるのです。

ワークショップいくつかと、個人レッスンを企画します。
12/17は、アレクサンダー・テクニークの基本的な原理である「抑制(インヒビション/inhibition)」の可能性について、デビさんと一緒に具体的な体験をとおして探究していきます。

私も、今回のデビから何が出てくるか、楽しみです。

12/17(日)デビ・アダムス・ワークショップ
「アレクサンダー・テクニークをとおして”体験”を深める」

「抑制する」とはどういうことでしょうか。
テンセグリティー体としての私たち本来の性質を、「抑制」はどう解放するのでしょうか。
そしてこのプロセスの助けになるような、どんなレファレンス・ポイント(参照点)が私たちにはあるでしょうか。

このワークショップでは、アレクサンダー氏の「抑制」を実践するためのさまざまな方法を探求します。
このシンプルな行為が、いかに私たち本来のデザインを呼び覚ますのかについても、みていきます。
本来のデザインを理解する手立てとして、ケン・スネルソンのテンセグリティー彫刻をとりあげ、「抑制」を理解する手立てとしてはフランク・ジョーンズのレファレンス・ポイントをみていきます。
探求したいアクティビティー(日常動作や、何かやりたいことなど)をお持ち寄りください。

講師紹介 デビ・アダムス(Deborah Fishbein Adams)

ATI(アレクサンダー・テクニーク・インターナショナル)公認アレクサンダー・テクニーク教師、クラシックピアニスト。
ボストン音楽院にて、音楽家とダンサーにアレクサンダー・テクニークを教えている。個人としてもアレクサンダーテクニークとピアノの指導を行う。2013年より音楽院内でアレクサンダー・テクニークの教師養成コースを運営しており、それに先立ちトミー・トンプソンの教師養成コースで長年アシスタントを務めている。ATIの倫理諮問委員会の共同委員長。

近年、ベッツィー・ポラティンから「アクターズ・シークレット・トレーニング」を受けており、そのなかでアレクサンダー・テクニーク、カール・スタウの呼吸のワーク、ピーター・リヴァインのトラウマのワークを探求している。

—————————————————
日 時 : 12月17日(日)10:30~17:00
会 場 : 都内(お申し込み後、お知らせします)。
参加費 : 17000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 10名
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
お申し込み、お問い合わせ:一番下のお申し込みフォームに入力ください。または
yuriko@littlesounds.com までメールで以下をお知らせください。
1) お名前 2) お電話番号
3) このワークショップをどちらで知りましたか?
4) その他、参加するにあたって、特に興味があることなどをお知らせください。)
—————————————————

このワークショップ以外に、2017年12月11日~23日の間に個人レッスンとワークショップを企画する予定です。興味のある方はお問い合わせください。
12月13日は、ワークショップ「人前に立つときに ”楽さ” を見つける」があります。


お申し込みフォーム

【お名前】

【ふりがな】

【ご住所】

【お電話番号】

【メールアドレス】

【メールアドレス(確認用 再入力)】

【生年月日】

【参加希望ワークショップ】
日時:

ワークショップのタイトル:

【ワークショップについて、どこで知りましたか?】

【参加するにあたって、特に興味があることなど、ご自由にご記入ください。】

Share Button

デビ・アダムスさんのワークが終わって-1 ”reference point”

ボストンのアレクサンダー・テクニーク教師デビ・アダムスさんの2度目の来日の後、3週間が経ちました。
今回も、学ぶことが多かったです。
アレクサンダー・テクニークを学ぶときには、いつもそうなのですが、
新しいことを学ぶというより、本質的なところに立ち戻る、ということが起こった、と感じます。
それは長年、学び、教え続けていても大事なことで、逆に、慣れてくることによって、知らずについてしまう癖がある。それを見直したり、手放したりするきっかけが、ときどき必要だと感じます。

デビが帰国した後、感想をシェアしようと思っていたのですが、4日間のワークのなかに、考えるネタがいろいろありすぎて、なかなかできませんでした。
でも書けるところから、何回かに分けて書いてみたいと思います。

デビさんは、”reference point”(レファレンス・ポイント)という言葉を紹介してくれました。
この言葉はFMアレクサンダーの直接の弟子のひとり、フランク・ピアス・ジョーンズがよく使っていた言葉だそうです。

以下は、デビさんの言葉そのものではありませんが、ワークでの自分やほかの人の体験をふりかえっての、私のメモです。

“reference point”(レファレンス・ポイント)
自分が刺激にどう反応しているかがわかるためのモノや行為。
「座標軸」と訳したらどうか、というアイデアも出ましたが、
「座標軸」というと、方眼紙に描かれたグラフのイメージが強いかも?
それよりもっと立体的で有機的で、動くイメージ。
自分が今いるところを示してくれる行為や、モノ。

抑制(インヒビション)という、アレクサンダー・テクニークの原理がありますが、
何もしていないときに、抑制(インヒビション)することはできない。
何かをすることや、何かや誰かとの関係性のなかで、抑制(インヒビション)が起こる。
実際、人は生きているかぎり、何かや誰かと関係性を持っている。
そのことに意識的になる、ということ。

デビさんは、木の棒を持つという、シンプルなワークを紹介してくれ、それをみんなでやってみました。
重さと長さのある棒を、両手で支え持つ、という行為の刺激に対して、持ちながら、やることを、自覚的に、少なくしていく。
そうすると、「立っている」「ここにいる」こと自体の質が、変わっていく。
抑制(インヒビション)が起こったことによる、変化。

ある意味、すごく微細なレベルの変化で、どう変わったか説明するのは難しいです。でもそれだけ、深いレベルの変化でした。

デビ・アダムスさんのワークが終わって-2 重力とサポート は、こちら

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールとお申込みはこちらをご覧ください。

Share Button

2016年1月デビ・アダムスとのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップと、個人レッスン

Debi hand
来年の年明けに、ボストンのアレクサンダー・テクニーク教師、デビ・アダムス(Debi Adams)さんが再び来日します。

デビは、私が2001年から12年間、ほぼ毎年訪ねていたボストンのアレクサンダー・テクニークの学校の先生です。
学校のディレクターのトミー・トンプソンが、精神的支柱として、アレクサンダー・テクニークの哲学を教えてくれる存在だとすると、デビは、それを具体的にわかりやすく、それぞれの人の毎日の生活や行動に落とし込む手助けをしてくれる存在でした。

彼女はピアニストでもあります。そして、2013年にボストン音楽院に新設されたアレクサンダー・テクニーク・トレーニング・コースのディレクターです。彼女はピアニストでもあります。そして、2013年にボストン音楽院に新設されたアレクサンダー・テクニーク・トレーニング・コースのディレクターです。ピアニストだけでなく、クラシックだけでもなく、多くのミュージシャンと、またミュージシャン以外の人々とレッスンを続けていて、生徒の望みに寄り添いつつ、言葉と繊細なハンズオンで助けてくれます。

FMアレクサンダーの本をはじめとしたアレクサンダー・テクニークの本をぼろぼろになるまで読み込んでいる、研究熱心な一面も持ちます。

前回にひきつづき、みなさんにデビのワークをご紹介できること、そして私自身もデビとみなさんと学べることが楽しみです!

1月14日(木)個人レッスン@藤沢 →受付中!
1月15日(金)音楽家向けワークショップ(プロアマどなたも歓迎)@藤沢 → 満員になりました。キャンセル待ち受付中!

1月16日(土)アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@東京満員になりました。キャンセル待ち受付中!

————————————–
ワークショップ紹介
————————————–

●音楽演奏とアレクサンダー・テクニークのワークショップ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アレクサンダー・テクニークは音楽家のみなさんが明晰さと楽さをもって自分を表現するのを助けるすばらしいツールです。
私は「ピアノ演奏のための12の掟」というものを発展させていますが、これはあらゆる楽器の演奏に応用できます。
このワークショップでは、参加者の楽器にふさわしいやりかたで、この「12の掟」を探究していきます。

また、楽さがあふれる演奏のための「サポート(支え)」についてもみていきます。
自分自身の構造のなかで、そして演奏の準備のなかで、サポートされている感覚があるとき、私たちには自由に動く自由があり、そこには痛みはなく、表現上のさまざまな選択(音質、アーティキュレーション、強弱、フレージングなど)ができる余地が生まれるのです。
参加者の皆さんには、実際に自分の楽器を演奏して、こうしたアイデアを探究していく機会を得ていただきます。

楽器を演奏される方は、楽器をお持ちください。鵠沼スタジオにはアップライトピアノもあります。

—————————————————
1月15日(金)10:30~16:30 藤沢 littlesounds鵠沼スタジオ
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 : 15000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 8名
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
申込み・お問合せ : yuriko@littlesounds.com
—————————————————

●アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ――抑制(inhibition)と方向性(direction)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
インヒビション(抑制)はアレクサンダーテクニークならではのものです。
このコンセプトが、このワークをほかの手法や方法論とは違うものにしています。
それは、「ちょっと間をとる」ことで起こることもあれば、「定義を留保する」ことで起こることもあります。
インヒビションは、行為そのものを止めることなく、ほんの一瞬で起こることもあります
――こういう可能性もある、という認識があるだけで。

デビは教えるなかで抑制(インヒビション)をもっとも重要視してきました。インヒビションの力を信じているので、デビはアレクサンダーの「ディレクション(方向性)」を使うことが減っています。インヒビションを深く受け止め自分のものにすることが、アレクサンダー・テクニークを教え、学ぶうえで、不可欠だとデビは考えています。

アレクサンダー氏は教え始めた初期の頃、自分自身の「使い方」を協調させ直すための手がかりとして、アレクサンダー・テクニークのディレクション(方向づけ)として知られるようになる、一連のディレクションに頼りました。テクニークが進化していくとともに、アレクサンダー氏は次第にディレクションに頼らなくなり、もっとインヒビションに頼るようになっていきました。デビの道のりもこれと似ています。デビはディレクションがもっとアクセスしやすいものになるよう、そしてディレクションが「non-doing activity」(「やる」のではない活動)だということがもっとわかりやすくなるよう、アレクサンダー氏のディレクションを書き直しています。

このワークショップでは、この2つの大事なアレクサンダー的トピックを、いくつかの実験と実際のアクティビティ(さまざまな活動・行為)を通じて探究していきます。やりたいアクティビティを用意してきてください。それをもとにワークに取り組んできたいと思います。

————————————————–
1月16日(土)10:30~16:30 東京都文京区内
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 : 14000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 10名
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
申込み・お問合せ : yuriko@littlesounds.com
—————————————————

●デビのアレクサンダー・テクニーク個人レッスン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

テーブルワークや通常のレッスン、楽器のレッスン、特定のテーマに関するレッスンなど…。

藤沢・鵠沼スタジオ
1月14日(木)
10:30~11:15
11:15~12:00
12:00~12:45
13:45~14:30
14:30~15:15
15:15~16:00
16:15~17:00
17:00~17:45
17:45~18:30

1回45分 10000円 (通訳代プラス1500円)
(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)

ご希望の方は、レッスン可能な日時を書いて(複数日&時間帯が可能ならできるだけお知らせください)、
yuriko@littlesounds.com までメールでご連絡ください。

●講師紹介 デビ・アダムス(Deborah Fishbein Adams)

ATI公認アレクサンダー・テクニーク教師。トミー・トンプソンのもとで教師養成トレーニングを受けました。ほかに、ブルース&マーサ・ファートマン、リカ・コーエン、デビッド・ゴーマンほかたくさんの教師たちと学んできました。現在デビは、ボストン音楽院にて、音楽家、ダンサー、俳優に向けてアレクサンダー・テクニークを教えると同時に、音楽院内にできたアレクサンダー・テクニーク教師養成トレーニングのディレクターでもあります。

デビはピアニスト(ボストン大学音楽部ピアノパフォーマンス科修士)で、何年も前に腱鞘炎で悩んでいたとき、アレクサンダー・テクニークに出会ったことが、最終的に痛みのない人生につながりました。このパワフルなワークをほかの人たちにシェアする責任を感じています。

デビのウェブサイト http://debiadamsat.com/

Share Button

テーブルワークは、やめていくプロセス。

レッスンやワークショップなどでいただいた、アレクサンダー・テクニークの原理やその他にかんする質問に、答えていくコーナーの続きです。

Q テーブルワークをやってもらうと、とても楽になります。また、立って腕を動かしてもらうだけでも、とても楽になります。でも、なぜなのでしょうか? 正しい位置に来てるからかな、と思うのですが、その正しい位置が、自分ではわかりません。

A 実は位置の問題ではないのです。

 簡単に言うと、緊張の度合いが減ったことによって楽になった、それだけのことです。
 では、どうやったら不必要な緊張を手放すことができるのか?

 よくあるなのが、緊張を手放すために、無理にストレッチしたりすることです。
 ストレッチが悪いわけではありませんが、ありがちなのが、緊張を手放すことでさえも、やりすぎてしまうことです。(ストレッチするときには、ゆっくり丁寧に、自分を観察しながら、無理せずやりましょう。)

 私たちは、何かを「やる」ことによって物事を解決することに、とても慣れています。
 でも、アレクサンダー・テクニークでやるのは、それとは違う、問題解決の方法です。
 気づかずにやりすぎていることを、やめることによって、解決をめざすのです。

 テーブルワークは、そのような、「やめていくプロセス」を体験するために行う、といえます。

   ******

 私たちは、ただ立っているときでさえも、緊張がゆるまないまま立っていることが少なくないです。
 自分を支えようとするときに、緊張して支える癖がついてしまっているのですね。
 床やテーブル(台)の上に寝た姿勢だと、自分を支えようとするときの癖が出にくいので、緊張からゆるんでいきやすいです。

 アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、動きを使ってやるワークも多いですが、そんななかで寝た姿勢でワークをやるのは、そのためです。

 立って緊張をゆるめようとすると、ゆるめようとして自分を下向きに押し下げてしまうような場合がありますが、寝ていると、緊張をゆるめることで、ひろがっていくこと、長く広くなっていき、体の奥行きも出てくることが、よくわかると思います。

   *****

 テーブルワークで腕や脚を動かすときに、ふだんの動きとどこが違うかというと、まず違うのは、単純に

  ゆっくり動かす

 ということです。

 腕や脚を、持っていきたい場所に急いで持っていきたい衝動が出るかもしれないけれど、
 その衝動に「ちょっと待って」と言い (inhibition,抑制)、今いる場所からゆっくり、動きを観察しながらゆっくり動かします。

 それだけでも、いつもとちがう動きが出てくると思います。

 もうひとつは、

  全体性を意識しながら動かす

 ということです。腕を動かすなら、背中から指先までの全部の長さと奥行きを意識しながら動かすのです。

 正しい位置に置くためにやっているわけではなく、そのようなことを意識しながら動かしています。

   *****

 教師にワークしてもらうと、自分でやるときとはちがう経験ができるのは、自分の癖から離れること、「やめていく」ということが、他者の助けを借りるとやりやすい、ということがあります。

 教師自身が自分自身のなかで、やめていくプロセスを意識しながら、できるだけ「何もしない手」を使ってワークすることによって、やめていくプロセスを、生徒さんと共有しているからです。

 でも自分自身で同じような手順でワークすることにも、とても意味があります。(「ひとりで寝た姿勢でやるワークのしかた=セミスパインのワーク」の記事を見てみてください。)

   *****

 テーブルワークや、その他のハンズオンのワークで自分自身の変化を感じたら、まずは、

  自分の体の使い方には、そういう可能性があるんだな

 ということを知ってください。そこから動き出すと、いつもと違う動きが出てくるかもしれません。

 同じような体の使い方がすぐにできなくてもいいです。でも、そういう可能性があると知っておくとと、それを選びたいと思ったとき、そういう方向に行きやすくなります。それが、長い目で見て、自分の使い方の選択肢をひろげる第一歩です。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

Share Button