タグ別アーカイブ: あがり症

あがり症の方に

音楽家などの方から、コンサート、あるいはオーディションなどの本番であがってしまって普段どおりに演奏できない、と、相談されることがよくあります。「ふだんは、そんなこと起こらないのに、手がふるえたり、動かなくなったりする」と。
「そんなときどうしたらいいか」ということですが、本番の「そのとき」に対処できるアイデアも、ありますが、それと同時に「ふだん」のことを見直すこともやっぱり大事なんですね。

「ふだんは問題なく弾ける」と、たいがい、言われるし、それは本当だと思うのだけれど、ふだんも実は、問題ない程度に起きているなにかがある。ふだんなら問題がない何らかのその人の傾向が、本番になってアドレナリンが出てきたときに、強調されて現われてくる。そしてそれが、自分のパフォーマンスを邪魔することになってしまったりします。

それを変えたいとか、見直したいと思うのなら、やはり、「ふだん」のことを見てみることからはじめるのが、早道なのではと思います。

たとえば演奏家は、指の動きについてはすごく意識が高いのだけど、胴体とか、足とか、首とかのことは意識したことがなかったりする人が多いようです。また、楽器を持って演奏する人でも、ひじについても意識したことがないという人もいます。また管楽器奏者で唇のことばかり意識しているという人もいたりします。

その部分での動きに「自分は問題がある」と思うからこそ、そこばかり意識するようになっているのですが、その意識の持ち方が逆効果になっていることがあります。問題があるからこそ、その「問題」からいったん離れてみて、全体に戻ることが、問題解決の早道であることが、実際は多いのです。

自分という体全体を使って楽器を演奏しているときに、意識が、一部分だけに偏っていると、サポートをなくしてバランスを崩してしまい、無理やりバランスをとるために体を固めざるを得なくなってしまったりします。体を固めることが必ず悪いというわけではないけれど、身体の一部分だけを固めて、それ以外の部分と切り離されているような状態が長く続くと、苦しくなってしまう場合が多かったりします。

そういう傾向が大問題になっているときではなくて、問題と言えないほどのわずかな傾向であるときのほうが、変えることがしやすいかもしれません。

私のアレクサンダー・テクニークのレッスンではそういうことをサポートします。

ときによっては楽器をかまえる以前のところで、ただ座るという動きをやってみたり、「楽器をかまえる」というのをひとつの動きとして見直してみたりもします。

そして、その人にとって簡単に弾けるフレーズを弾いてみる、そして苦手なところを弾いてみる、それぞれ何が起こるか見てみます。その人、その時によって、どこがクリティカル(=その人にとって決定的な瞬間)かは違うので、お会いして実際に立ちあいながらライブですすめていきます。

そのうえで、人前でパフォーマンスしてみると、緊張の度合が減っているということはよくあるのです。

「ふだん」のことと、人前に立ったときなどの本番の状況のことと、両方を見てみるのが、あがり症や、緊張への対処のワークとして有意義だと思います。

→あがり症(続き) 本番のとき

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で個人レッスンを、それぞれ週に3日づつ行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。

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1月7日(土)音楽のある暮らしに生かすアレクサンダーテクニーク(デビ・アダムスを迎えて)

人前で演奏するときの緊張、初見演奏、練習のコツ――どのあたりに関心をお持ちでも、アレクサンダーテクニークの基本原理を、自分にあてはめて活用することができます。
デビは演奏家として仕事のあらゆる面にアレクサンダーテクニークを活用しています。
アレクサンダー氏の発見に根ざした「インヒビション(抑制)」と「ディレクション(方向性)」について、デビは新鮮な視点を持っており、さらに、そこにテンセグリティや神経生理学などのもっと最近の概念も取り入れています。
参加者はご自分の楽器や疑問・質問を是非お持ちください。
ピアノのある部屋で行う予定です。

あがり症について
正真正銘のあがり症も、もっと程度の軽い緊張も、人前で演奏するときの緊張体験がどんなものであれ、
アレクサンダーテクニークはそうした演奏体験が楽しさや喜びの体験に変わる可能性を提供します。
緊張や不安の症状を自分がどう解釈するかによって、いかにぎこちない道を転げ落ちてしまえるか、
また同じ症状を新たな視点でとらえることで、心の奥底では可能だと知っているような演奏体験へ
いかに変容していけるかについて見ていきます。

●講師紹介 デビ・アダムス(Deborah Fishbein Adams)

ATI公認アレクサンダー・テクニーク教師。トミー・トンプソンのもとで教師養成トレーニングを受けました。2002年からボストン音楽院にて、音楽家、ダンサー、俳優に向けてアレクサンダー・テクニークを教えてきており、2012年には音楽院内にできたアレクサンダー・テクニーク教師養成トレーニングのディレクターになり教師を養成しています。

デビはピアニスト(ボストン大学音楽部ピアノパフォーマンス科修士)で、何年も前に腱鞘炎で悩んでいたとき、アレクサンダー・テクニークに出会ったことが、最終的に痛みのない人生につながりました。このパワフルなワークをほかの人たちにシェアする責任を感じています。

今回、東京でのデビのそのほかのワークショップと個人レッスンについてはこちら
ボストン音楽院サイトのデビのページ(英語)
デビの個人ウェブサイト(英語)

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日 時 : 1月7日(土)10:30~16:30
会 場 : STUDIO1619
西武池袋線「江古田」駅より徒歩6分、
または地下鉄有楽町線「新桜台」駅より徒歩1分
http://www.studio-1619.com/map.html
参加費 : 16000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 10名 おかげさまで満員になりました。以降、キャンセル待ち受付とさせていただきます。(6日、12日の個人レッスンは空きがあります。よろしければどうぞ。)
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
お申し込み、お問い合わせ:
yuriko@littlesounds.com までメールで以下をお知らせください。
1) お名前 2) お電話番号
3) このワークショップをどちらで知りましたか?
4) その他、参加するにあたって、特に興味があることなどをお知らせください。)

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