カテゴリー別アーカイブ: アレクサンダー・テクニーク

オーケストラの共演者同士のアレクサンダー・テクニーク・レッスン

先日、オーケストラでビオラを弾いている3人の方がいらして、ミニグループレッスンをしました。

終わって、おひとりの方が、次のように伝えてくださいました。

「私にとっては夢のような時間がありました。
ずっと3人で弾いてきたのですが、いつもとは全く違いました。
誰が誰に合わせるというのではなく、
自然につながりがある、不思議な感じでした。

眼だけ、耳だけ、音だけ、ではなく、
3人だけでもなくて、
その時には空間全体を感じていたような気がします。」

私が、常日頃から大事なことだなあと思っていることを、
当日その場では言ったわけではないのに、
実際に体験して、感じとってくださったようで、うれしく思いました。

当日やったのは、
まずは体のレベルで、意識の向け方を変えてみるということによって、
自分の体を体験する感覚が変わるということ。

自分で体を動かしたり、私が体に触れることで、
いつもと違う意識の向け方が起こると、

・体の中心軸と、指先の関係が実感できる
・重力からサポートされていることが体験できる
・腕の根元から指先まで、長く使えて自由に動かせる

……というようなことからはじめ、
それから、いつも通り演奏してもらいました。

それで、演奏に入るときの癖に気づき、
癖とは違う選択肢を選べること、
を、体験していただきました。

といっても、
当日は、そういう説明を、あまり言葉ではしなかったので、
何が起こっているのか、ご本人たちは、もしかしたらわからなかったかもしれません。

言葉を言いすぎると、生徒さんが体験を離れて頭で理解しようとがんばってしまう場合もあって、
それは避けたいなあ、と思うのと、
私自身、レッスン中は直観的にやっていたりするので、
言葉が足りなくなってしまうことが、あるかもしれません。

でも、演奏していたそのときを、いつになく楽しんだ。

それは、大事な体験で、
今後、かならず生きてくる体験だと思います。

そういう体験を積み重ねることで、自分への理解が深まってきます。

楽器を演奏するときに、
手だけに意識がいっていたり、
譜面の音符を追うことばかりに意識がいってしまうと、
自分がやることに追われてしまって、
合わせることがむずかしくなってしまうことがある。
そういうときに、腰や背中を意識に含めると、
自分の中心とつながりながら、指や腕を動かして楽器を弾くことも、楽譜を見ることも、
しやすくなるようです。

自分全体を使って楽器を弾く
ということが、しやすくなるようです。

自分全体を使えるようになると、その場の空間全体ともつながりやすくなり、
リズムが合い、音が合ってくるようです。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で個人レッスンを、それぞれ週に3日づつ行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。ミニグループレッスンも可能です。

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筋力トレーニングと、アレクサンダー・テクニーク

筋肉を鍛えることは、よいことだけれど、
筋肉のことだけを考えて、鍛えようとすると、
たとえば、首や、膝や、腰などを、痛めてしまうことがあります。

たとえば足の筋肉を鍛えようと、エアロバイクに乗るとき、
足のことだけを意識する代わりに、
胴体の存在も、意識してみましょう。
骨盤が自由で、骨盤を含めた胴体全体が自由だと、
股関節まわりも自由になり、
漕ぐことに、負担がずっと少なくなったりします。

同じようにペダルを回転させて、漕いでいるのに、努力感を感じなくなったりします。
でも、安心してください。筋肉はちゃんと働いています。

全体とのつながりのなかで、そのとき必要とされている筋肉が働いているので、ちゃんと、鍛えられています。

筋肉を使うときに、「筋肉に負担がかかっている感覚」が、
あったほうがいいように思い、それを求めてしまう場合があるけれど、
そんなことはしなくてもよいのです。
使っている感覚があるか、ないかは、
実際に筋肉を使っているかどうかは、また別なのです。

ハンドルを持つときは、
手だけでハンドルを持つのではなく、
「胴体から手が伸びて、ハンドルに届く」
そんなふうに意識して、ハンドルに手を届かせて、握ってみてください。
その意識によって、ハンドルを握るときに、首や肩などにかかる負担が少なくなることがあります。

ハンドルに届いていこうとするとき、必要ならば、骨盤からの体全体が少し傾くかもしれません。(骨盤の角度が変わる)。
道具に合わせて、自分を調整しようとする、
体のデザインを生かした動きが、自然に出てきます。
それは体の一部分だけではなく、体幹(骨盤を含めて)を中心に、全体として調整する動きです。

何かをするときの姿勢は、「こうあるべき」という形にとらわれず、
状況にあわせて、自分全体として微調整できる、その可能性を見ていってみましょう。

今日のレッスンで、筋トレにアレクサンダー・テクニークを生かしたい、という生徒さんとのやりとりがあって、
エアロバイクに乗るときの姿勢をやってみたのですが、
そのときに話したことの一部を、書いてみました。

そういう考え方もあるんだな、というぐらいに、とらえていただけたら幸いです。
それで、そんな考え方で、実験してみたくなったら、
レッスンのなかで、一緒にやってみましょう。

その人、その人、また違う答えが出てくるかもしれません。

ただ私自身、アレクサンダー・テクニークを学んでから、自転車を漕ぐのがとても楽になったのでした。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で個人レッスンを、それぞれ週に3日づつ行っています。
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札幌でのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを終えて

札幌での私のアレクサンダー・テクニーク・ワークショップは二年ぶりぐらいだったでしょうか。
年に一回できるか、できないかなのだけれど、それでも続けていらしてくれる数人の方と、新しい方々がいて、やってこれています。

通常は、月に2回ぐらいづついらしていただくことが多い私のレッスンですが、年に一回、1日か2日、じっくり学ぶ、という、織姫と彦星のような学び方でも、それぞれの人のなかで何か積み重なっていくものがあるのがわかって嬉しい。それぞれの人の人生のなかに、何か織り込まれていくものがあるようで。

参加者同士も1年ぶりとか、2年ぶりに会うという方々もいて、それでも旧知の友人として話しあっておられるのが素適です。

ワークショップ内容は、なるべくそのときのその場から出てくるものを尊重して、それを深めていく、というように、いつもやっているのですが、
今回、出てきたテーマ、扱ったことの一部はこんなことでした。

・楽に声を出す
 ~がんばりを手放すことで、息が続くようになる。大きな声、響く声が出るようになる。

・認知症の方の動きについていく
 ~相手の立場になれば、追いかけると逃げたくなる
 ~追いかけなくても、自分の中心に居れば、少し離れても信頼をもって一緒に動ける。

・背中のサポートを感じながら話をする。
 前のめりにならなくても話を聞ける。

・建設的な休息

・肩甲骨と腕のつながり

・ひざが自由に動くということ、足首が自由に動くということ

・骨盤は胴体のベース

・何もしない手で触れる(月曜日のアドバンスクラス)

今回、札幌にまだまだすてきなところがたくさん(広い原生林があって鳥たちや野生動物たちがいる公園とか)あることも教えていただき次に行くのが今から楽しみです。

次回の札幌は冬ぐらいかな。また北海道のみなさんーお馴染みの人と、新しい人とにまたお会いしたいです。

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6月25日(日)札幌でアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ

ただ居る、ということから、やりたいことをやることまで、
 その間にあるいろいろを見てみましょう。
 
やりたいことをやるときの、やらなくていいこと
 
やらなくていいことを、そっと抱きしめて手放したら、
やりたいことが、もうできていたりすることもある
 

何もしたくないときは、何もしないのも、ひとつの大事な選択肢

 

6月25日(日)10:30~17:00
札幌でアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを行います。
 
定員8名、ゆったり、私がひとりひとり観て、またお互いで学びあう時間にしたいと思います。
 
今回たまたま、ピアノのある部屋がとれました。
なのでピアニストを弾いてみたい方も歓迎。
 
いつも来られているのは、対人援助職の方や、主婦、会社員、音楽家、ダンサーなど、
肩書きにすればさまざまな方々が、ひとつところに集まって、お互いのなかで、自分を見ていく。

そんな時間に寄り添えることが、私は大好きなのです。

ーー
【追記】今のところ、参加希望者からこんなリクエストが寄せられています。

・家族の介護をしているので、要介護の家族と一緒に歩くときのこと(転倒の心配をしてしまう)
・人と一緒にいる時の自分のあり方に興味があります
・自分のbeingがどう声と関わっているのか知りたい
・対人援助による緊張について
・PC作業による体のこわばりについて
・ダンスの動き、舞台に立つことについて

少人数なので、全部できるんじゃないかな、と思ってます。

いろいろなことは、自分というbeingのあり方、そしてそれが、どうまわりとかかわるかということで、つながっているので。

正しいやり方を一つに決めてしまうわけではなく、
日常のなかの新しい可能性に目をひらく、
自分という、からだをもった有機体で日常を遊んでみるための実験場です。

「やらなくてはいけないこと」のなかにも、遊びを発見できるかも?

そして、いつもと違う自分自身が発見できると思います。

 

アレクサンダーテクニーク教師として私は、
動きを見ていくことと合わせて
「何もしない手」で、その人全体に触れてその人についていき、
やりすぎを、やめていくプロセスと、それによって現れる
ひとりひとりの、あるがままの完全さ、を、サポートします。

【アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ】
日 時:2017年6月25日(日)10:30~17:00
(お昼休み 13:00~14:30の予定)
場 所:札幌市内(お申し込みの後、ご案内をお送りします。)
参加費:
早割料金(6月11日まで):10000円(半日参加 6500円)
6月11日以降のお申し込み:12000円(半日参加 7000円)
定 員:8名  (残り2名様)
講 師:石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:下にあるフォームにご記入ください。
または、 yuriko@littlesounds.com までメールで以下をお知らせください。 1) お名前 2) お電話番号 3) このワークショップをどちらで知りましたか? 4) その他、参加するにあたって、特に興味があることなどをお知らせください。)
【アレクサンダー・テクニーク・個人レッスン】

個人レッスンは、マッサージテーブルがあるお部屋をお借りして行います。
寝た姿勢でのワークができるので、体の痛みなどがある方や、リラックスしたい!という方も、どうぞ。

日 時:2017年6月26日(月)10:30 / 11:00 / 11:30
料 金:30分6500円
場 所:札幌市内(お申し込みの後、ご案内をお送りします。)
ワークショップ参加者優先。

【アドバンス・クラス】
日 時:2017年6月26日(月)13:30~16:00
料 金:25日と連続参加の方は7000円。月曜のみの方は9000円
アレクサンダー・テクニークの人に触れるをやってみよう。
(手の使い方=自分の使い方)
定 員:4名
私のレッスン、ワークショップ、または他のアレクサンダー・テクニークのレッスンに今まで継続して参加されている方を対象とします。お問い合わせください。

【講師について:石井ゆりこ】
1999年より東京と神奈川を拠点にアレクサンダー・テクニークを教えている。
国立音楽大学非常勤講師。
著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク』

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【参加するにあたって、特に興味があることなど、ご自由にご記入ください。】

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気功とアレクサンダー・テクニークのワークショップを終えて

日曜日に、座間晶子さんと気功とアレクサンダー・テクニークのワークショップを行いました。

前回3月に行ったときには、けっこう長い時間、みっちり気功をやったのですが、易しい動きと言えど、慣れない方にとっては少しキツかったようでしたので、今回は、やり方を変えてみました。

まず、楽に立つとはどういうことかというのを体験していただき、それから、一つの気功の動きのなかにある、腕をあげる、下ろす、体を曲げる、などの動きを分解して、それらを体がもっているデザインに沿って楽に行うことを体験していただきました。

ひとりひとりの、がんばりすぎの癖を、どう意識を持っていけばやめられるか、それをやめてもバランスをとれる、動かせる、ということを、私が触れて一緒に動いてサポートしながら体験していただきました。

一日かけてひとつの気功をやり、合間に、足の先の形や立体感を実感するワークをしたり、グラウンディングしたところから声を出すこともやりました。

アレクサンダー・テクニークの休息法のセミスパインもやりました。晶子さんが、「これもひとつの気功ですね」とおっしゃってました。

終わってからいただいたご感想を紹介します。

—–

日曜日はありがとうございました。
ゆりこさんが私のからだに触れたときに感じたことは、正されるんじゃなくて、自分が自身をたしかめる力をもらってる感じがしました。
晶子さん、ゆりこさん、そしてあの場に集まった皆さんとのゆったりした時間に感謝しています。
いろんな気づきと、渾元気功、降気功をひとつ持ち帰ることができて、大変意義のある時間でした。
ありがとうございました!

(K.Oさん、50代)

—–

気功に慣れない私にとって、今回の気功とアレクサンダー・テクニークのワークショップは、ゆり子先生に身体が楽になっているかを見てもらいながらだったので、自然に体感しながら受けとめることができました。

シンプルであることは全てに通じるなと実感しました。

今朝、素足で立ってみたら、床に足の裏がしっかり密着して押されても倒れないぐらいの密着力を感じました。しっかり大地に支えられている安心感もありました。大地に包まれている感じでともいえるかもしれません。「まろかしの世界」の中心に自分が立っている感じでしょうか。

(註:まろかしの世界ーすべてが丸い、ということだそうです。)

三性帰一を始めていくと、立っていることが気持ち良く感じられました。いろいろな音や流れていく風、匂いを感じているうちに自分が一本の木になり地面からエネルギーが自然に吸い上げられて体の隅々にしみ渡っていく、駆け巡っていく感じがしました。実際の木々たちもこのように感じているのかもしれません(笑)

腕の動きに合わせて気が流れていく様は少しずつですが感じられるようになってきたような気がしました。

ワークショップ当日、足・腕・股関節・膝等の使い方を一つ一つ丁寧にチェックしてもらったことによって、身体がより楽に動かせて必要以上の力がからだに入りませんでした。

このことによって、からだが気功の方法を覚えてくれた気がします。動きを覚えるためにエネルギーを使わずにすんだので前回より疲労感はなく、自然に家でやってみようと思えました。

大地に身を委ねていれば身体は自ずから心地よい楽な状態に整えられていくのですね。

本当に余計なことをしなければいいんですね~。改めて体感できました。

足の裏が地面と接することで足と大地がつながっていることを体感できたことは、私にとって奇跡のような出来事でした。

何事も継続して意味があると思うので、いつの日か気が貯まり粟粒一つできてそれを育てられたらいいなと思います。

(Y.T.さん、60代)

—–

気功とアレクサンダー・テクニークとを一緒に教わることで、半日の間なのにだんだんと感じかたが変わりました。 手を上げる、下げる、体を前へ倒す、起き上がる、膝を前へ送り出す、息を吸う吐く、などの動きが連続して一緒になるのを少しずつ丁寧に体験させていただいたと思います。 最後はとても気持ちよく動けて嬉しかったです。

回数や呼吸などもその時々で変えて大丈夫とのことで、とても気が楽になりました。

いつも足や手の先がとても冷たいのに、その日はジーンとして熱かったので、もしかしたら筋肉痛になるのかなと思っていたら、今日になってもどこも痛くならないです。

先生がおっしゃるように「実験」と思って、日常に取り入れてみたいです。

「まろかし」、「母の木」のお話も素敵でとても心に残りました。

(C.Nさん、40代)

===

今回コラボした座間晶子さんは、何十年も気功を実践されて教えてこられた方。また気功自体、何百年もかけて体系づけられてきたもの。それをワークショップで行うときに、アレクサンダー・テクニークの方法で介入したら楽にできるようになってよい、とは思っていたものの、前回はちょっとそのことに遠慮があった私でした。気功の本質を邪魔してしまわないかな?と。

でもやってみたら、かえってそれによって、深い体験をできたという人が多くて、晶子さんもよかったと言ってくださり、よかったです。

石井ゆりこ

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アレクサンダー・テクニークのハンズオン(触れることを使ったワーク)

アレクサンダー・テクニークのワークは、どれだけ少ない力で動けるか、とか、どれだけ少ない力で何かの姿勢をとれるか、ということのための運動指導、という一面もあります。

アレクサンダー・テクニークで生徒さんに触れるとき、それは生徒さんにとって、たとえば筋肉でがんばることや、ふんばることなどが「もっと少なくても動けるよ」「もっと少なくても安定して立っていられるよ」、などということを指し示す指標になるのです。

それを体感できると、リラックスできるし、力を発揮できるようになります。

アレクサンダー・テクニークで手を使ったワークを取り入れると、施術?と思われたりすることがあります。たしかに施術を受けたようなリラックス効果があったりするけれど、私たちは施術とは言わないのです。それはなぜかというと、手を使っているのにかかわらず、手で直接こちらから働きかけることをほとんどやっていないからです。

マッサージするわけでもないし、気を送っているわけでもない。

(ときどき、はじめてレッスンを受けた人から「気を送っているんですか? ぽかぽかしてきました」とか言われたりするけれど、そういうことは、意図的にはしていないんです。

ただ、気っていうのは意図しなくても、邪魔しているものがなくなれば、循環するものだということは言えるのかもしれません ー だから結果として、あたたまったり、循環がよくなったり、そういう現象が起こること自体は、不思議なことではないのでしょうね。)。

アレクサンダー・テクニークのワークをするときの手は、ついていく(フォローする)手であり、”聴く”手であり、あるいは方向性を提案することがたまにあるくらい、なのです。

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気功とアレクサンダー・テクニーク(座間晶子さんを迎えて)

シアトル道教学院から、気功の教師でアレクサンダー・テクニーク教師でもある座間晶子(ざま・しょうこ)さんを迎えたワークショップを行います。

今までの何度かの開催で、晶子さんの人柄の存在感の場のなかで気功を練習する時間のかけがえのなさを、私自身、いつも感じていますが、同じように感じた人が多いようでした。

体がとてもゆるんで新しくなったようでした。

また、晶子さんのお話もとても勉強になります。

混元気功は、子どもでもお年寄りでもできる易しい気功ですが、長く立っていることや、関節を曲げること、腕を動かすことがつらく感じるような方にも、アレクサンダー・テクニークの視点からのワークを取りいれることで、みなさんが無理なく気功に入りやすくできればと考えています。

晶子さんのホワイトボード・ドローイング…虚領頂頸、気沈丹田、primary control
晶子さんのホワイトボード・ドローイング…虚領頂頸、気沈丹田、primary control

晶子さんによると、気功をする際の動作の原則は、実はアレクサンダーテクニークの原則と共通するもの、とのこと。

晶子さんが紹介してくださった「虚領頂頸(きょりょうちょうけい」「気沈丹田(きちんたんでん)」という中国の言葉はアレクサンダー・テクニークで言うプライマリー・コントロールと同じだと教えてくださいました。

首が「虚」になると、気が丹田に満ちる、ということだと。

なるほどと思いました。

よく、「東洋の考え方では丹田を大事にするけれど、西洋から来たアレクサンダー・テクニークでは首のことをまず言うのは、間逆のようですね」と言われることがあるのですが、実は同じ一つのプロセスのことを言っていたのでした! 

丹田が満ちるという結果への道に、首が自由ということがある。 そうすると、からだ全体で動けるようになるのですね。

では、実際にどうしたらそういうふうになれるのか? 

それが知りたいな、体験したいなと思われた方は、どうぞワークショップにいらしてくださいね。

 

意到気到、無極、太極、混元
晶子さんのホワイトボード・ドローイング…意到気到、無極、太極、混元

 

当初は、前回やった気功にプラスして別の気功もやりましょうと言っていたのですが、やはり、前回やったシンプルな気功をひとつだけやろうと。

そして、気功の動作を分解して、「立つ」「膝を曲げる」「腕をあげる」「腕をおろしながら体を曲げる」などの、ひとつひとつの動作を、いかに楽にできるかを、ひとりひとり見る時間を、気功の合間合間に入れたいと思います。(ゆりこが主に担当)

気功って気持ちいい!ということ、そしてまた
ただ立っているって気持ちいい、ということ
を、参加者全員が実感できる時間にしたいなと思います。

 

【座間晶子さんについて】

しょうこさんtrim晶子さんは横浜出身、シアトル在住で、シアトルで道教学院という気功と太極拳の学校をご主人と一緒に運営されています。絵描きでもあり、アレクサンダー・テクニーク教師であり、歌、舞踏、芝居などのパフォーマーでもあり、料理人でもある、多彩で多才な先生です。 http://www.taoiststudiesinstitute.org/ 道教学院のサイト(英語) http://www.shokoza.com/ 晶子さんのサイト(日・英)

【石井ゆりこについて】アレクサンダー・テクニーク教師 著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のためのはじめてのアレクサンダー・テクニーク』 http://www.littlesounds.com/

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日 時:2017年5月21日(日)10:30~12:30、13:45~16:00
場 所:東京都文京区 ………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費:10000円 (半日参加6000円)
定 員:8名
講 師:座間晶子/石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:下にあるフォームにご記入ください。
または、 yuriko@littlesounds.com までメールで以下をお知らせください。 1) お名前 2) お電話番号 3) このワークショップをどちらで知りましたか? 4) その他、参加するにあたって、特に興味があることなどをお知らせください。)

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【ワークショップについて、どこで知りましたか?】

【参加するにあたって、特に興味があることなど、ご自由にご記入ください。】

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介護する方、高齢者の方とのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

毎日、ご家族の方の介護や、仕事場で介護をされている方は、ほんとうに重要かつ大変なお仕事で、頭が下がります。アレクサンダー・テクニークが、少しでも介護する人、介護される人の助けになれて、お互いの笑顔が増える助けになればうれしいです。

車椅子の方を介護する
illudstrated by Pantaya

介護される方が、からだが固くなって楽に動けないとき、介護する人は力づくでがんばって動かしてあげようとしがちです。でもそれだと介護者は筋力がいくらあっても足りず、くたびれてしまいます。また介護されるほうの人も、力づくで動かされようとすると、つい反射的に抵抗してしまうものです。それでお互いに大変になってしまいます。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、介護する方、介護される方がともに楽に動けるためのレッスンを行っています。

その人その人の状況によって、何ができるかは違いますし、私自身、学ぶことのほうが多いですが、今までのなかで、介護する方、される方のヒントになったと思われることを書いてみます。

・介護される人が動けるタイミング(動こうという気持ちが起こるタイミング)に沿って、一緒に動く。忙しいときであっても、動き出しのときにお互いに呼吸をあわせる一瞬の余裕が持てると、そのあとの動きがスムーズになることが多いです。

・歩くときは、同じ方向を見て一緒に歩く。介護される人の視界をさえぎらない。

・片方の手で背中に触れて、もう片方で手をつないで、同じ方向を見て一緒に歩く。(背中の存在を思い出せると、足で踏ん張りすぎて動かしづらくなることが減り、また、体全体のバランスが取りやすくなる)。

・足を出す前に、まず足が着いている地点の上に胴体があるように。腰がひけているところから足を出そうとしてもむずかしいことがある。

・介護者が触れるのではなく、介護される人に、介護者の手をつないでもらったり、体のどこかに触れてもらう。(介護される側の人が能動的に触れて、能動的に自分の感覚を使って確認できるのがよい。体の動きが不自由な方や認知症がある方でも、手の感覚は鋭敏な方が少なくない。その感覚を使うのが、お互いにとっていいです)。

・座ってもらいたいときは、介護者も一緒に膝を曲げる。

・座っているところから立ってもらいたいときは、なるべくひっぱらず、介護者が一度膝を曲げて低くなったところから、二人一緒に上にあがっていくイメージで。

・腕で相手の人を持ち上げる必要があるときは、腕力に頼りすぎる代わりに、背中から腕に力が伝わっているのをイメージする。

個々のケースにあてはまらない場合もあるかもしれませんが、お互いが楽になる介護のために、もし参考になれば嬉しいです。自分たちの場合はどうかを見てほしいという場合は、レッスンでお待ちしています。お気軽にお問い合わせください。

(介護が必要な方と、介護者のペアレッスン 1回約40~50分7000円(おふたりで))
スケジュールとお申し込みフォームはこちら。

著書 『ラクになる介護術』も、よかったらご参照ください。pantayaさんによるすてきなイラストと、行間のある文章で、疲れているときでも読みやすいとの声をいただいてます。

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ギタリストの方とのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

私は個人的にギターという楽器がとても好きなので、ギタリストの方とのレッスンがとても好きです。クラシック、ポップス、ジャズ、ボサノヴァ、ハワイアン、アイリッシュetc. さまざまな民俗音楽etc. いろいろな奏法のギターを弾く方が来られ、ギターってほんとに多彩な表現ができる楽器だなあと思います。

ギタリスト
illstrated by Pantaya

しかしギターを弾いていて、指や腕を痛めてしまったり、腱鞘炎になったり、首や肩の痛みや、腰痛に悩まされる人も少なくないようです。「職業病みたいなもんでしょうね」と言われることもありますが、痛みが避けられないものと考えてしまうのは、あまりにもったいないと私は思います。長く、できれば一生かけて演奏を楽しみたい、と多くのミュージシャンが思っているはず。痛みからは解放されたいですよね。
ギターを弾き続けながら、痛みから解放されることは可能だと、いろいろなギタリストとレッスンしてきて私は確信しています。

そのためには必ずしも、弾き方、奏法、スタイルを変えなくてもよいかもしれない。同じスタイルのまま、見た目では違いがわからなくても、弾くときの体の使い方の質が変わることは可能で、それによって、同じことを弾くのであっても、楽さ、伸びやかさ、自由さ、力強さが生まれてきます。

そしてギターの音色により深みが増したり、音色がよりクリアになったりして思うような表現ができるようになる。またリズムがよくなる、というようなことが起こるのです。

同時に、ギターを弾いているとき以外の日常生活にも、楽さやしなやかさが増してきたりします。

—-

初心者の方で、まだ自分の弾き方のスタイルが定まっていないときにアレクサンダー・テクニークを学びつつ、ギターを学ぶのもお勧めです。上達が速くなるし、無理して弾く癖がついてしまわないためにもなります。

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ギタリストの人のためのアレクサンダー・テクニーク・レッスンは、楽器を持たないところのレッスンと、楽器を持ってのレッスンを組み合わせてやります。
たとえば「座る」「楽器をかまえる」などを重点的にやることもあれば、曲を演奏しているときにどうしているかを観るのを重点的にやることもあります。それらを両方やることが多いです。

レッスンはオーダーメイド。その人の演奏経験や演奏スタイル、めざすところ、どこで悩んでいるか、弾いているとき以外どうしているか、などによって違ってきます。

参考までに例として、私がギタリストの方のアレクサンダー・テクニーク・レッスンのなかでよく言っていることのうち、言葉だけでもある程度参考になるかなと思うことを、メモ的に書いてみます。

座るという動きを見直す
・座るというのは、固定した姿勢だと考えられることが多いが、「座るまでの動き」によって、座る姿勢が心地よいか、安定しているかどうか、などが決まってくる。
「座ってしばらく弾いているうちにだんだん姿勢がくずれてきてしまう」という人には特に大事。
・立っているところから座る動きを見直す~胴体を縮めないで座る。上向き方向を思いながら座る。

セミスパイン~建設的な休息
・床やテーブルの上で仰向けになる、「セミスパイン」といわれる姿勢で休む。背中全体を重力にサポートされることで、背中全体の長さ、広さ、厚み、を思い出す。それによって腕が背中からつながっていること、サポートされていることがわかりやすくなる。
・アレクサンダー・テクニークで背中というときは、骨盤も含める。骨盤の底まで含める。(骨盤がとても重要)。

Illustrated by Pantaya  肩甲骨から指先までの長さをイメージしてみましょう。
Illustrated by Pantaya 肩甲骨から指先までの長さをイメージしてみましょう

腕は背中からつながっている.
・肩から先だけが腕だと思っていると、腕を実際より短くしか使えない。それが肩こりなどの原因となったり、弾く姿勢が前のめりになりすぎてしまう原因となることがある。
・肩甲骨から指先までの長さをイメージしてみる。

胴体の側面を思い出す。

指先で弦を押さえる感触、弦を動かす感触を再確認。
指先の感触が体全体~頭まで伝わる←→頭から指先に。
弾きたい音に必要十分な動きを体全体で表現しようとしている。それが自然な体のしくみ。それをじゃまするのをやめるだけ。

弦を、指先だけで押さえない。
・直接的には弦を押さえるのはもちろん指先ですが、指先で弦を押さえるために、ひじから全体を使う意識をもつ。
・体に近いポジション(ハイポジション)を押さえるときも、腕を長いまま使う。腕を縮める必要はない。長い腕のまま、ひじの角度によって、手を近づけることができる。
・押さえるポジションを覚えるとき、指や手の形だけでなく、ひじの角度も含めて覚えるようなつもりで。ひじの自由さが大事。

illustrated by Pantaya
illustrated by Pantaya ギターから離れて、ひじを曲げて、前、後ろに動かしてみましょう。当り前の動きのようで、こういう動きができることを忘れていたかもしれません。

バレーコード(セーハ)を弾くとき
・人差指で全部の弦を押さえるので、人差し指をまずネックに持っていきがちだが、そこをあえて、小指のほうから手を動かしてポジションを見つける。(小指で弦を押さえない場合であっても)
・バレーコード(セーハ)のときも、ひじの角度が大事。ひじを前に出したり、後ろに下げたりすることで、押さえやすい位置が見つかる。

右手~カッティング/ストロークするとき
・下向きにストロークするときも、体の中心では上向きの流れが起こっている。それが腕を振る動きにつながる。体の中心から手の先へ。

自分を固めるのをやめる。
必要があればポジションを固定することはかまわないが、そのために体の筋肉や関節は固めない。いつでも動ける状態で、静止している

楽器におおいかぶさらない。自分が中心にいて、自分の中心から楽器を迎えに行く。

自分の手をみるとき、共演者を見るとき~眼球で見ているのではなく、脳で見ている。
・これは抽象的に聞こえるかもしれませんが、からだに即した話です。
・自分の手を見たりするときに「頭の後ろ(=脳)で見ている」ことを思い出すことで、前のめりになりすぎなくなる。
・眼球は光の情報をとおすだけで、その情報は視神経から脳まで運ばれている。頭の後ろにある脳の視覚野で人はものを見ている。
・共演者を見たり、楽譜を見たりするときも同じ。

楽器(楽器ケース)の運び方を見直す。
・「演奏するときより楽器を運ぶときのほうが、実は疲れやすく、ストレスなんです」と伝えてくれたギタリストの方がいました。それで、肩にケースを背負ったり、手に持ったり、持ちあげたりするときの負担のない「自分の使い方」を、アレクサンダー・テクニークの原理を使って一緒に見直したら、その後、楽器を運ぶことによる疲れがとても減ったそうです。

弾こうとしている曲を、自分はどう表現したいか?
その意図を明確化して、体がそれを表現。
自分がイメージしている音を出すためには、動きさえ改善できればいいわけではありません。ただ、動きが自由になると、生き生きとした、実感をともなったイメージを持ちやすくなります。(一方で逆に、いつのまにか意識が一点集中になりすぎていることによって、体の動きを制限してしまっていることもあります)。

そこであらためて、弾く前に、自分が表現しようとしている情景や感情、色合い、時間の流れなどを思い浮かべてみましょう、視覚化、映像化してみましょう。それでさらに動作を意識する。その相互作用があることで、さらに自由に表現されてくるものがあります。

首を自由に。
上記に書いたようなことを意識しながらも、「首を自由に」ということに、ちょくちょく戻ることが大切です。
首が自由であることが、体全体を生き生き使うための大事な要素です。

レッスンのなかで、その人その人の状況に応じて、上記に書いたようなことを、実際に体験しながら探ったり確認したりして、それを、その人のギター演奏や、生活に生かしていきます。
(その人その人によって、必要な情報は違います。要らない情報は忘れてOKです)。
からだに対しての意識の向け方が変わることによって、今まで体験したことないような感覚が生じることもよくあります。そして結果としてパフォーマンスにも大きな違いが生じたりします。

自分の場合はどうかな、と、興味のある方はぜひ体験してみてください。


アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で個人レッスンを、それぞれ週に3日づつ行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。

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あがり症(続き)

今日から音楽大学での新しい期がはじまりました。
受講者が入れ替わって、新メンバーで、今日から毎週のクラスです。

去年は数名だった声楽科の学生さんが、今年は一番多く、次がピアノ。残りがフルート、トランペット、ドラムスなどの学生さん。ありがたいことに定員以上のお申込みがあって抽選になったようです。去年に参加した学生さんが「来年も参加します!」と言ってくれていたけれど、抽選から外れちゃったかな。

新しい学生さんたちは、アレクサンダー・テクニークについて聞いたことがないという方がほとんどでした。受講動機を聞いてみたら、「本番であがってしまうのをどうにかしたい」というようなことを言っていた人が、やはり多かったです。「心を強くしたい」と言っていた人も。

というわけで、先日書いた「あがり症」の話の続きです。

先日の記事では、「あがり症」「人前での緊張」に対処するためには、ふだんのことを見直してみることが有効だということについて書きました。実際私は、ふだんのことを見直すことによってあがり症が軽減する例をとても多く観てきています。でも同時に、人前で立ったときの本番で起こることをとらえ直すことも、やはり役に立ちます。

・緊張している自分を冷静に見てみる。自分が緊張しているということに反応するのをやめてみる。

本番で緊張するというのは、実はあたり前のことです。
「部屋で鼻歌を歌っているのと同じように、ステージでも歌えたらいいのに」と思ったことがある人はいると思いますが(私はそう思ったことがあります)、
実際は、お客さんたちがわざわざ時間を取って、場合によってはお金を払って、聴きに来てくれている特別な時間であり、場所なので、やはりそれは、緊張するに値するシチュエーションなんですよね。その大切さをしっかり認識してるから、その時間を大切に思っているからこそ緊張するんだと思うのです。なので、「家でと同じように」「ふだんどおりに」というのはできないのがあたり前だと思います。「ふだんどおりに演奏しなくちゃ」と、無理に思わない方が自然だともいえます。

そう考えたら、緊張する自分を否定しなくていいんだな、と思いませんか?

ああ、緊張しているなあ、と思いながらも、それを変えようとするのはやめて、

緊張している自分だけど、今、私はこの歌を歌いたい(または演奏したい、パフォーマンスしたい、話をしたいetc)と決めた。
聴いてくれてる人たちもいる。
緊張しているままで、心をこめて歌おう。
と。

その歌(演奏、パフォーマンス、お話)が伝えようとしているものは何だっけ、というのをもう一度思い出して。思い描いてみて。

「ふるえ」が起こっているかもしれない。
でもふるえているのは、固まっている自分をほぐそうとしているのかもしれない。
じゃあ、ふるえているのにまかせてみよう。

ただ、足の下に床があることだけ思い出してみよう。

ふるえていても、足下にはちゃんと自分を支えてくれている地球がある。

そんなふうにして歌って(演奏して、パフォーマンスをして、話をして)みると、
実は、家で歌うときと同じようにはできないけれど、
家で歌うとき以上の演奏ができることだってありえるのです。

「いつでもふだんどおりに」という以上の可能性が、そこにはあるのです。

「あがり症」「緊張する」ということを、もう一度体の面から観てみます。

体の面から言って、大事な本番に臨むことによってアドレナリンという神経伝達物質が出るので、その影響で、意識が繊細になって、ふだん気づかないようなことに気づくということが起こることがあります。たとえば、本番になると、会場にいる誰かの話し声がやたらと気になったり、楽器がふだんと違うことがどうしても気になったり、会場の音の反響のしかたが気になったりしてしまい、また、自分自身の体のどこかに関する違和感が気になったりして、集中できなくなってしまったりします。

自分のなかで、あるいはまわりで起こっていることが、これからやることの邪魔をしているような気になってしまうのです。

でも実際には、そういう自分のなかの、あるいは環境にある細かないつもとの違い、それ自体は、それほどパフォーマンスに悪影響を与えているとは限らないかもしれません。

(アレクサンダー・テクニークで、「自分に対する邪魔をやめる」というような言い方をよくしますが、「自分に対する邪魔」について、ネガティブに考えすぎる必要もありません。)

むしろ影響があるのは、そういう、ふだんと違う刺激に対して、自分を固めるような反応をしてしまうときなのです。いろいろなことに気づいていても、それをシャットアウトしようとしたり、止めようとしたり、固めたりしようとしなければ、悪影響はないことのほうが多いのです。

自分について「手が汗ばんでる」「ふるえてる」「顔が赤くなってる」などが気になるかもしれません。

それを止めようとするのは逆効果かもしれません。
止めようとするのはやめて、むしろ、からだ全体、自分全体に意識をむけてみましょう。そして足元には地面があります。そこに戻ってみるとよいと思います。

* *

こんな話をすると、
「自分でもいろいろ考えたり研究したりして、頭ではわかっているのですが、やっぱり、つい、よけいなことだとわかっていても、考えてしまう」
と、さらに言われる方も多いです。

そうであれば、やはり体からのアプローチが有効。

体からのアプローチによって、体のしなやかさを取り戻し、自分の中心を思い出す。

「どうしても緊張してしまいやすい」という人は、ふだんでも、気づかずに体をずっと固めたままでいる人が少なくないです。
それにまず気づきを向け、ふだんからの緊張しすぎをほどいていくためには、言葉で一生懸命理解しようとするだけではなく、レッスンがお勧めです。このブログもそうですが、不特定多数の人に対して書かれている言葉は、ひとりひとり違う「その人」に起こっていることの実情とは、ずれることがあります。アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、言葉だけではなく体験しながら、その人自身が気づいて、自分にとってよいことを判断し、対処できるようになっていくお手伝いをします。

「つい反応してしまう」ということをしなくなるためには、自分の中心に意識をもっていって、

”起こることに対処したり反応したりするときは、自分の中心から”

と、意識してみるのがおすすめです。

でも、どうやって? と思う方は、よかったらレッスンにいらしてくださいね。

上野公園の桜。地面から見上げたところ(2017.4.12)
上野公園の桜。地面から見上げたところ(2017.4.12)
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