カテゴリー別アーカイブ: 介護・援助職、ご家族の介護とアレクサンダー・テクニーク

介護する方、高齢者の方とのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

毎日、ご家族の方の介護や、仕事場で介護をされている方は、ほんとうに重要かつ大変なお仕事で、頭が下がります。アレクサンダー・テクニークが、少しでも介護する人、介護される人の助けになれて、お互いの笑顔が増える助けになればうれしいです。

車椅子の方を介護する
illudstrated by Pantaya

介護される方が、からだが固くなって楽に動けないとき、介護する人は力づくでがんばって動かしてあげようとしがちです。でもそれだと介護者は筋力がいくらあっても足りず、くたびれてしまいます。また介護されるほうの人も、力づくで動かされようとすると、つい反射的に抵抗してしまうものです。それでお互いに大変になってしまいます。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、介護する方、介護される方がともに楽に動けるためのレッスンを行っています。

その人その人の状況によって、何ができるかは違いますし、私自身、学ぶことのほうが多いですが、今までのなかで、介護する方、される方のヒントになったと思われることを書いてみます。

・介護される人が動けるタイミング(動こうという気持ちが起こるタイミング)に沿って、一緒に動く。忙しいときであっても、動き出しのときにお互いに呼吸をあわせる一瞬の余裕が持てると、そのあとの動きがスムーズになることが多いです。

・歩くときは、同じ方向を見て一緒に歩く。介護される人の視界をさえぎらない。

・片方の手で背中に触れて、もう片方で手をつないで、同じ方向を見て一緒に歩く。(背中の存在を思い出せると、足で踏ん張りすぎて動かしづらくなることが減り、また、体全体のバランスが取りやすくなる)。

・足を出す前に、まず足が着いている地点の上に胴体があるように。腰がひけているところから足を出そうとしてもむずかしいことがある。

・介護者が触れるのではなく、介護される人に、介護者の手をつないでもらったり、体のどこかに触れてもらう。(介護される側の人が能動的に触れて、能動的に自分の感覚を使って確認できるのがよい。体の動きが不自由な方や認知症がある方でも、手の感覚は鋭敏な方が少なくない。その感覚を使うのが、お互いにとっていいです)。

・座ってもらいたいときは、介護者も一緒に膝を曲げる。

・座っているところから立ってもらいたいときは、なるべくひっぱらず、介護者が一度膝を曲げて低くなったところから、二人一緒に上にあがっていくイメージで。

・腕で相手の人を持ち上げる必要があるときは、腕力に頼りすぎる代わりに、背中から腕に力が伝わっているのをイメージする。

個々のケースにあてはまらない場合もあるかもしれませんが、お互いが楽になる介護のために、もし参考になれば嬉しいです。自分たちの場合はどうかを見てほしいという場合は、レッスンでお待ちしています。お気軽にお問い合わせください。

(介護が必要な方と、介護者のペアレッスン 1回約40~50分7000円(おふたりで))
スケジュールとお申し込みフォームはこちら。

著書 『ラクになる介護術』も、よかったらご参照ください。pantayaさんによるすてきなイラストと、行間のある文章で、疲れているときでも読みやすいとの声をいただいてます。

【ご案内】「介護者のからだの使い方」研修@世田谷区

世田谷区福祉人材育成・研修センターにて、介護職員の方のための研修を、一日担当させていただくことになりました。

世田谷区で介護職にたずさわる方、どうぞご参加をお待ちしています。(無料です。)

介護者のからだの使い方~アレクサンダー・テクニークの手法から~

利用者の安心・安全・安楽がなによりも大切にされる介護において、介護者のケア は忘れられがちです。この研修では、介護者のからだの動きや使い方を見つめなおす アレクサンダー・テクニークの手法から、利用者、介護者の互いにとって負担の少な い介護について学びます。
様々なワークを取り入れ、受講者自らの気づきを通して理解を深めます。

1.対象      世田谷区内でサービス提供している福祉サービス事業所の介護職員

2.日時   平成29年5月19日(金) 14:00~17:00

3.内容   (1)介護者自身のからだの動きを理解する

(2)介護者のラクなからだの使い方

(3)介護者のラクから利用者のラクを実践する

4.講師   石井 ゆりこ 氏 (アレクサンダー・テクニークlittlesounds代表)

5.会場   世田谷区福祉人材育成・研修センター 研修室

(世田谷区成城6-3-10 1階 / 小田急線 成城学園前駅 徒歩4分)

6.定員   20名(先着順)

7.申込    5月15日(月)までに世田谷区福祉人材育成・研修センターのホームページから入力してください。

※申込みが完了した場合には、登録されたメールアドレスにメッセージが届ききます。ホームページから申込みできない場合はお問い合わせください。

8.その他  研修当日は、動きやすい服装等でご参加ください。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、自治体や職場での介護職の方のための研修を行っています。
お問い合わせやご依頼はこちらのフォームからどうぞ。

また、介護にかかわる個人の方のための、個人レッスンも行っています。ご家族、ご友人、同僚とのペアレッスン、ミニグループも可能です。

参考図書:石井ゆりこ著『無駄な力がぬけてラクになる介護術 毎日の「からだの使い方」からはじめる』

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石井ゆりこ
アレクサンダーテクニークのlittlesounds
東京・文京教室 湘南・藤沢スタジオ
yuriko@littlesounds.com
http://www.littlesounds.com
090-2535-6009

本の紹介『ペコロスの母に会いに行く』

アレクサンダー・テクニークとは直接関係ないのですが、介護を経験された方の、とてもすてきな本を読んだので紹介します。

『ペコロスの母に会いに行く』 岡野雄一著

長崎の町で、グループホームに預けた母に会いに行く日々を綴ったマンガです。

長崎弁での母子のやりとりのセリフが、とてもいい。

この本と、続編『ペコロスの母の玉手箱』に描かれるのは…

「いまは〇〇だね〜」などという息子に答えて「いまって、いつや?」と問う母の世界は、時空間を飛び越えて、天草の農家に育って子守に追われていた幼女だったころ、結婚して長崎に出てきて必死だったころ、ハゲた息子が目の前にいる「いま」、そして、元、酒癖が悪かった夫に支えられ温和に散歩する、いつかわからない現実…などなど、いろんな次元を言ったり来たりします。その世界ににこにことつきあう息子ペコロスさんにとっての長崎の街も、時間が折り重なって重層的な街になっていきます。

大きな字と、やさしい絵柄のマンガなので、マンガが苦手な母(実の母と義理の母の介護をしてきた。自身は70代でまだまだ元気)にも読んでもらえるかも?

この本については、六車由美さんが紹介されていて、知りました。
六車由美(むぐるま・ゆみ)さんが書かれた以下の2冊も、とてもよかったです。

『介護民俗学へようこそ』
『驚きの介護民俗学』

民俗学者だった六車さんが、30代で学者を辞めて、地元の介護施設で働き出して、そこで出会ったおじいさん、おばあさんたちとの触れ合いや、そこで聞いたお話、考えたことをまとめた本です。

介護にかかわる方のためのアレクサンダー・テクニークの本 『ラクになる介護術 毎日の「からだの使い方」からはじめる』を書くときに、こういうふうに、お年寄りの方と寄り添うのが、いいなあ、と、とても思いました。
それで、私の本は「からだの使い方」がテーマだけど、自分自身にも、相手の人に対しても、どういう意図、態度で接するか、ということについても、考えるような本にしたいな、「からだの使い方」は、そこにつながる、という視点を持って書きたいな、と思ったのでした。

鍼灸師さんや整体師さんとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

鍼灸師さんや整体師さんに、アレクサンダー・テクニークのレッスンでどんなことをやるのかを紹介しようと思います。
もちろん、その人、その人にとって違いますが、たとえば、
「鍼灸や整体の技術を学校で習ったのだけれど、習ったことが思うようにうまくできない」という方には、
それらの技術を、より効果的に行うために、まずは自分の体の使い方と動きを見ていきます。

人を援助するお仕事の方は、「相手の人を直してあげたい」「相手の人に何かしてあげたい」という思いがあると思います。
それはすばらしいことですが、自分のことを置いておいたまま、相手の人だけに焦点をあてると、余計な力が入る原因になったりして、あまりうまくいかないことがあるのです。

「まずは、自分の体の使い方から見てみましょう」と言うと、意外そうな顔をされる方もおられますが、
私は、そこに意識を向けることが、とても大事だと思っています。

人に触れる。
人をマッサージする。
人の体を動かす。
人の動きを介助する。
人に鍼をうつ。

などのとき、自分自身はどのようなあり方をしていて、どのように動いているか。
手だけでやろうとしていないか。
自分全体を使って動いているか。

そんなことを、まず見ていきます。
自分が何かをしようとするときに、人にはたらきかけようとして、動くとき、自分のなかに何が起こっているだろう?どんな傾向があるのだろう?ということを見ていきます。
ふだんより、微細な感覚に注意をむけて。

そういうプロセスで、注意力を研ぎ澄ませていくと、学校で習った手法で人に働きかけるときの、質が変わってきます。

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そして、自分自身をそのように見ていく習慣ができてくると、相手の人を見る見方も変わってきます。

たとえば患者さんや、利用者さんに日常動作や、運動を指導するとき、
患者さんや、利用者さんがうまく体を動かせないとき、何が起こっているのか?

「動かそう」とがんばることで、力をいれすぎて、動けなくなっているのかもしれない。

でも、力をいれすぎているとき、「力を抜いて」と言ってみても、だいたいの場合、抜けません。

力をいれすぎてしまうのはなぜかというと、意識が体のある一部分に集中しすぎているからなのです。

手や足だけを動かそうとするのをやめて、体全体で動くつもりになると、たぶん、動きやすくなります。
また、腰をあげようとするときに、頭と背骨全体を思うと、たぶん、腰があげやすくなります。

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まず自分が、利用者さんと同じ動きをやってみると、わかることがあります。

では、もし不自然に見えるような動きを、利用者さんがやっているときはどうすればいいのでしょうか?

動きそのものを矯正しなくちゃ、と思うかもしれません。
けれど、その動きは、どこか動きづらいところを補完するために、必要があって出てきていることもあります。

あるひとつの形を理想だと見なして、その形に人をあてはめようとしているだけでは見えてこないものがあります。
その人の、動こうとする意志があって、それに体が応えていこうとしている。
それは、健常者であっても、痛み、怪我、障害、老化などをかかえた人であっても、同じように起こります。

「体というのはこれこれこういうふうに動くべき」と決めつけず、
利用者さんや、患者さんと一緒に実験するつもりで、一緒に動いてみましょう。
(たとえば、「ちょっと○○を意識して動くとどうなるか、やってみましょう」とかいう感じで)

自分は勉強してきたし、わかりきっている、と思っていることであっても、はじめて動いてみるような気持ちで、
新鮮な気持ちで動いてみると、何か発見があると思います。
生きている人間には、常に新しいことが起こっています。

 

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールとお申込みはこちらをご覧ください。

初の著書「実感!無駄な力がぬけてラクになる介護術~ 毎日の『からだの使い 方』からはじめる」発売中!

初の著書「実感!無駄な力がぬけてラクになる介護術~ 毎日の『からだの使い 方』からはじめる」発売中!特設ページができました。

目次一覧や、寄せられた感想文を載せさせていただきました。
介護の体験をとおした感想や、介護に限らず自分自身を見直すことの意義などについて、いろいろなたくさんの気持ちを寄せていただいて、読んで襟を正す思いです。
ありがとうございます!

それから、Amazonのサイトにもすてきなレビューを載せていただきました。
書いてくださった方はお世話になっているS先生なので、 反則かもしれませんが、書評としてちゃんと書いていただけて、うれしいです!

今後も感想は大歓迎です。yuriko@littlesounds.com

みなさんありがとうございます。

【報告】セラピスト(理学療法士、介護士ほか)の方のためのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ

毎日、暑いですね。
みなさん、夏ばては大丈夫でしょうか?
私は、好きなアイスクリームをつい食べ過ぎてお腹をこわしかけましたが、今は大丈夫です。
暑いときも、本当は、あたたかいお茶などを飲むとよいそうです。
そういえば南国の人は、よくあたたかいチャイなどを飲みますね。

でも、暑いと、「効率的に仕事をする」というようなことは、できにくいかもしれません。あまり無理せず、少しペースを落として、ゆっくりできたらよいかもしれませんね。

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さて、先月、セラピスト(理学療法士、介護士ほか)の方のためのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを行いました。

理学療法士、柔道整腹士、リフレクソロジスト、ヒーリングサロンで働くセラピスト、お母様を介護されている方、などの方が参加されました。

ワークショップの前半は、
・首の自由さ、頭と背骨の関係性について、
・腕はどこからどこまでか?
・腕の動きの可動性と、胴体と腕の関係性で遊ぶーム

などを、体験的に探求しました。

後半はじっくり時間をとって、セラピスト役とクライアント役になって、実際の施術の状況、たとえば、

・仰向けで、ひざの可動性を高めるためにひざを動かすワーク
・リフレクソロジーの施術
・片麻痺がある方の、動きを高めるためにできることは?

などを見てみました。その過程で・・・

・指先ではなく、手全体で包むように触れる
・動きについていきやすい立ち位置に立つ

・急いで足を動かそうとしない。まずは、膝の関節が自由で、プレッシャーのない状態をつくってあげて、待つ。安心してもらえれば、楽に動く。
・(動かす前に)相手の足の長さ全体を思う。
・相手の足だけではなく、相手の人全体が視野に入るように。

・手先だけではなく、肘から先全体で持つ
・まず自分(=施術者)が楽であること
・自分自身の首を楽に、と思う

・手だけでなく、自分全体で動かす。
→手の力だけでなく、自分全体の体重移動を使って動かす。

・強引に動かそうとすると、抵抗を生む。まずは、待つ。安心してもらう。

以上のようなことを考えて行うと、施術等がやりやすく、そして、相手に伝わる質が変化したことがクライアント役の方からのフィードバックによって、実感できました。

「最初は少し強引だったのが、力強さはあるけれど尊重されているタッチに変わりました」
「最初は、表面的に触れられている感じだったのが、深いところまで伝わってきました」

というような感想がありました。
最初、セラピスト役の方は、
「力が入っている気がしない。こんなんでいいの? もっと力を込めないといけない気がする」
と言われていましたが、クライアント役の方からすれば十分満足だったようです。

ぎゅっと自分を固めないと、力を入れているような感じがしない、かもしれませんが、固めない方が、対象者のほうに伝わる力の方向が途中で邪魔されず、クリアに伝わるんですね。

ワークショップが終わってから、何人かのセラピストの方から、

「普段つい、結果を出そうとして、急いでしまったり、強引になってしまっていることに、あらためて気づきました」

というような感想がありました。

アレクサンダー・テクニーク的にいえば、『エンドゲイニング』になることを『抑制』することが、とても大事ですね。

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今回、サポートをしてくださった理学療法士の山田君は、

「やはり、抑制、方向性、目的 といった、アレクサンダー・テクニークの概念の基礎が改めて重要であることを認識しました。特に、一人ひとりのアクティビティでは、施術するセラピストの身体状態、精神状態がクライアントに影響を及ぼすことが、再確認できました。」と、言われていました。

若い山田君ですが、病院、訪問リハビリ、デイサービスでの地域リハビリなど、さまざまな現場で経験を積んできた彼の言葉は説得力があります。

ほかの参加者の方々もそれぞれの現場で経験を積んでおられて、それをシェアしてくださいました。参加者同士の交流も生まれ、うれしいです。
私自身も、とても勉強になりました。

今後もまたこのような機会をつくりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsのサイトはこちらです。

医療従事者の方たちとのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@香川

えー、きのうもうどんを食べました。前日とはちがって、今度はお店らしいお店で、落ち着いて食べられました。お値段も、東京でいうふつうのお値段でした。(釜天で800円ぐらい。天ぷらなしだと400円ぐらい)やっぱりおいしかった。
同行者のなかには、冷たいうどんと、あったかいのと、両方食べてた人もいました。「全然別の食べ物の感じ」って言ってました。私もトライしてみればよかった。
それにしてもみんな、よく食べるなあ。
でもおとといの製麺所の豪快な食べ方が一番やっぱり印象的だったな。

ーーー

えー、讃岐にはうどんを食べに行ったわけではなくて、アレクサンダー・テクニークを教えに行ったのです。医師、看護士、作業療法士など、医療やリハビリのお仕事に従事してらっしゃる方が中心の勉強会があって、その方たちが呼んでくださいました。初日と二日目に3時間のグループレッスンをして、その間に3人づつのミニグループレッスンをしました。

リハビリの世界では今まで、人の体を部分的・機械的に理解して、「こうやれば、動けるはず」と、理屈にあわせて患者さんを動かそうとするような考え方が主で、でもそれだと実際現場でやってみて、なかなかうまくいかないことが多いそうです。そこでどうするか、ということを模索している方たちです。

勉強会がはじまった当初は、「どうやったら患者さんを動かすことができるか?」というような問題意識を持った人が多かったそうなのだけれど、だんだんその問題意識が、「まず自分自身が、自分の心身のことを理解しなければ、人のこともわからない」というふうに変わってきたそうです。

勉強熱心な、というか、未知なことにひらかれている方たちが多くて、なかなか有意義なワークショップになりました。

階段の上り降り、荷物を持つ、寝てて起き上がる、などの日常動作をやってみたり、患者さんを運ぶことをやってみたり、触れて一緒に動くことをやってみたり、そんなことを通じて体験的に学び、実験し、探索した2日間でした。
「相手を動かそうとするより、まず自分に気づきを向ける」その気づきの向け方をいろいろ練習・探索してみました。

ーーー

終わって、広島の友人の家に寄りました。
しかし広島はすごい雪が降っているのです。
予定していたバスが運休になってしまって、参加者の方に、少し遠回りして送っていただきました。

広島はもともと、そんなに雪が降る土地でないので、みんな雪に慣れていないみたいで、びっくりしています。
夜、雪かきをしようといったら、友達が、「寒いからいいよ~」と渋るのですが、「明日になったら凍っちゃってかえって大変かもよ」と、外に出て雪かきしました。
思い切って外に出て体を動かすと、けっこう楽しいです。

私(石井ゆりこ)のアレクサンダー・テクニークのサイトはこちらです。

札幌でアレクサンダー・テクニークのレッスンをしてきました。

札幌でアレクサンダー・テクニックのレッスンをしてきました。
今回も、士別病院の診療部長の澤口先生から聞いた、という方が多く、
作業療法士、理学療法士、言語療法士などの方がいらしてくださいました。
音楽の先生もいらっしゃいました。

介護などには、アレクサンダー・テクニックはとても役に立つと思うのですが、
東京では、音楽家にはだいぶ知られてきているようですが、介護関係の方面には
まだあまり、アレクサンダー・テクニークは知られていないようなので、こうして地方から新しい流れが始まってきていることに、なんだかわくわくします。

ひとりの方が、「仕事に生かすためというより自分のメンテナンスのために来ました」と言われ、ほかの方々もうなずいていましたが、結局は自分のメンテナンスができたら、関わる相手の方にも伝わって、大きな違いになると思います。
「自分が犠牲になっても相手のためになれば」というのは、実際はあまりうまくいかない場合が多いようです。
単純な動きをとおしてのワークをした後、介助のときの動き(ひとをおんぶしたり、脚が弱い人を抱えて歩いたり、腕の動きのリハビリを助けたり)を、組になってロールプレイのようにやってみました。そのときの、自分自身の使い方が変わると、相手も楽になる、また、「やらされたり、押し付けられてる感じじゃなくなる」と、言われた方もいました。

正しい動き方をやる、というのとは違うところが楽しい、失敗してもいいのがいい、などと言われました。私も楽しかったです。それは体のことだけでなく、精神的なことにもつながりますよね。

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レッスンの翌日、ダンサーの友人に会いました。彼女は精神病院などでダンスを教えているそうです。彼女は、からだが弱くても、調子が悪くても、だれでも踊れるんだ、ということを大事にしたいと言っていました。(彼女自身、”虚弱体質なダンサー”だそうです。)
精神病院で、自分も踊れる、ということを体験すると、しゃべれなかった人がしゃべれるようになった、というようなケースもあるそうです。

しかし東京ではまだまだ、精神病院でダンスを教えるところは聞いたことがないので(私が知らないだけかもしれませんが)、そういう、おもしろい試みも、地方でのほうがやりやすいのかもしれませんね。あるいは北海道という土地が新しいことにオープンな土地柄なのかな? でも将来的には東京でも、そういう試みが行われていくといいなあと思います。

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石井ゆりこの、アレクサンダーテクニーク千石教室・玉川学園教室のサイトはこちらです。http://www.littlesounds.com