カテゴリー別アーカイブ: ボストンでのアレクサンダー・テクニーク

ボストン滞在記 2012.3.14~15

ボストンの、アレクサンダー・テクニーク・センター・ケンブリッジの教師養成コースにて。

March 14, 2012
ボブ(Bob Lada)のアレクサンダー・テクニーク・レッスン。ワークしてるところを観てもらう。途中で止めて「いまどんなつもりでワークしてたのかな?」と聞かれて…、
それに私が答える前に、「あ、もう変わったね」と。言葉になる以前の私の意図の変化を観ていてくれる。それは、なんというかとても安心。(はじめは、質問されて、ちゃんと答えなくちゃと、身構えたけど、その心配はなかった)。
生徒も、うん違う!と。
ほんとに、動きやかたちとしてとして現れる以前の、ほんのちょっとした違いが、大きな違いになる。

あとボブは、技術的に新しいやり方を教えてくれるときは、「こういうやり方もこういう意味ではいいよ。でも試してみて最終的に選ぶのは君自身だから、それは忘れないでね」と、念を押される。

March 15, 2012
今日はギタリストのジュリアン(Julian Lage)を生徒さん役にレッスン。彼もアレクサンダー・テクニーク教師養成コースのトレーニーだが、最近演奏が忙しくてなかなかクラスに来れないみたい。でもレッスンの一時間だけだけど会えてうれしかった。いろんな発見のあるレッスンになって楽しかった。「左右対称というアイデアを手放す」とか。「椅子の背に手」のワークの新しいやり方と可能性とか。(言葉でこう書いても読んでる人には伝えられないけど)その場で産まれたいろいろなアイデアたち!

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2013-10-04BobLada

バークレー音楽院にてボブ(Bob Lada)と

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ボストン滞在記 2012.3.9~3.13

March 9, 2012

アレクサンダー・テクニーク・センター・ケンブリッジの教師養成コースにて。

きのうは長い一日だった。まず午前中が長かった。
先生のトミー・トンプソンは話し上手で話好きなので、また同時に生徒の話もじっくり聞くひとなので、話が長くなってワーク時間が少なめになることが、今まではよくあったのだけど、今回はそうはならない。生徒たちのモチベーション(実践、練習したいという)なのか、今がたまたまそういう次期なのか、休む時間含めてだけど4時間、無駄口(ではないんだけど) 叩かずにずっとワークしあってると、かなり、いっぱいいっぱいになる。
充実してました。

大きなセミナーで教える話好きのトミーしか知らない人から、トミーのクラスってたしかにおもしろいけど、ほんとに勉強になるの?と懐疑的に言われたこともあるけど、セミナーで話してひとを惹きつけて目立っているときより、学校で教えるときのトミーが真骨頂なんじゃないかなと思っている。

午後はバークレー音楽院とボストン音楽院の、音楽とダンス科でのアレクサンダー・テクニーク・クラス。ダンスクラスではアシスタントをしてきた。

英語で教えるなんてできないと思っていたけど、今日はアシスタントとしてだけど、英語で教えられた!
ボストン音楽院のダンスクラスにて。
アレクサンダー・テクニーク教師養成コースでも、今までは言葉に自信がなくて口数少なめなワークになりがちだったんだけど、今日はけっこう言葉で伝えられた。新しい情報とか見方だと喜んでくれて…。
この間英語の勉強なんて全然してなかったんだけどね~。
ちょっと嬉しいです。

March 10, 2012

きのう先生のひとり、デビが夕食に呼んでくれた。
ちょっと買い物してから帰るね、と寄った先はパンやさん。いろんな種類のパンがあり、町から離れてるのにとても繁盛してる。後でわかったけどkosher bakery ユダヤ教にのっとった作り方のパンとやさんだった。この前の水曜日はユダヤ教のお祝いの日だったそうで、それを祝うためとのこと。ほかの料理とともに、ヘブライ語でお祈りしてから食べた。

今、朝ご飯に、そのパンやさんで買ったベーグルを食べた。きのうのパンもおいしかったけど、ベーグルも、もっちり、ずっしり、そしてすごくおいしい!

しかし彼女がそんなふうに信心深い生活をしてるとは全然知らなかった!ご主人と結婚するとき司祭に、金曜日にはかならず一緒に過ごすように、と言われて、三十年間(ぐらい)それをずっと守っているそうだ。すごい!! だから一週間以上の旅行は、かならず一緒にするそうだ。日本にも来たいと言っていた。たのしみ!

March 13, 2012

オープンマイクに行ってきた。ボストンにて。
一人一曲。3月11日の翌日なので、そのことを少し話して、「ふるさと」を歌った。
歌、よかったとみんな言ってくれた。

以前は、緊張すると、一字一句がちゃんと歌えるかとか、ギターの音をミスしないかとかが、どうしても気になってしまっていたんだけど、アイボディ(Eyebody) の先生マティアスの、「ヴィジョンをまず思い浮かべて唄う。ヴィジョンがリードしてそれに言葉はついていくし、手もついてくるんだ」という教えを思い出して歌った。

山、川、かけがけのない…

細かいことは気にならなくなった。

歌の意味を何人かが後で聞いてきてくれた。簡単には答えたけど、もう少しちゃんと自分の気持ちが伝わるように話ができればもっとよかったなー。

今回に限ったことでないけど、私の課題。

でもオープンマイク楽しかった。

ふるさとのうた、11日の日に家で歌ったときに泣けて歌い続けられなかった。

きれいな川の水や、生き物たちと遊んだ山が、永遠に失われてしまったかも。もう帰れないかも、と頭をよぎって。

いや、いつまでも、そのまま、あってほしいのだ。傷を癒して再生してほしいのだ。

私も生まれ育ちは首都圏だけど、あの山々がなければ生きてはいけない……

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ボストンにて、アレクサンダー・テクニークのティーチャー・トレーニング・コース2日目

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ボストンにて、アレクサンダー・テクニークのティーチャー・トレーニング・コース2日目。
 約2週間づつ、ここに、ほぼ毎年訪れて11年目になる。
 卒業する人がいて、新しく入ってくる人がいて、人は少しづつ入れ替わるけれど、同じ場所で、同じよい雰囲気で、同じ先生が同じコンセプトでずっと授業を続けている。
 まずそのことがすごく貴重でありがたいことだ。

 クラスはその時期によって、実践的なときもあれば、ディスカッションが多いときもあれば、個人的な問題によりフォーカスがあたっているときもあるけれど、奥底に流れるコンセプトは変わらないように思える。
今回はけっこう実践的で、お互いにハンズ・オンして(手を触れて)ワークしあう時間が多い。

 この、お互いにワークしあう時間が私はとても好きだ。自分自身がほかの人とワークしあえるのもいいし、ほかの人がお互いにワークしあっているのを見ていても、なんというか美しくて、見ていてうれしくなる。

 なにがいいかと言って、批判がないのがよい。それも、批判の気持ちを内心もっていてそれを外に出さないというわけではなく、思ったことは口に出す。「え、そんなこと先生に言っちゃっていいの?」と、こちらが驚くようなことも言う。でも、そこに非難のトーンがなぜか感じられない。

 たとえば触れられて心地よくなかったら、そう言うけれど、そこにあまり非難のトーンがなくて、「どうしてだろうね、こうしてみたら違うかもよ」「ふーん、じゃあ試してみるね」とか、「心地よくないけどたぶんそれは私の問題だろうね」とか、なんだか、いい、悪い、というジャッジにならないのだ。

 これはやっぱりすごいことだなと思う。
 アレクサンダー・テクニークのクラスがいつでもどこでもこういうふうに行くというわけではない。

 やっぱり、こういうような態度で生徒たちがワークしあえる関係性と雰囲気がつくられているのは、先生たち=トミー・トンプソン(Tommy Thompson)とアシスタント教師のデビ(Debi Adams), ボブ(Bob Lada), ジェイミー(Jamee Culbertson) の哲学を、みんなが共有しているからだろうな。

ひとりひとりの人間を本当の意味で信じていて、他人が何もその人に押し付けることはできない、お互いに対話しながら発見しあい、学びあうことだけだと。
 かといって先生たちに威厳がないわけではない。

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バークレー音楽院でのアレクサンダー・テクニークのクラスを見学してきました。

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今、ボストンに来ています。
ボストンに最初にアレクサンダー・テクニークの勉強をしに来たのは2001年だったか?
京都の学校を卒業した後、先生のひとりのローザ・ルイザさんに海外の学校に行ってみたいと相談して、紹介してもらったのが、トミー・トンプソン率いるボストンの学校 Alexander Techniche Center at Cambridge。行ってみたら私には合っていて、ほぼ毎年来ています。

先週末に着いて、アレクサンダー・テクニークの学校に行く前に、バークレー音楽院でのアレクサンダー・テクニークのクラスを見学してきました。その学校の先生のひとり、ボブ・レーダ(Bob Lada)さんが教えています。
レギュラーのクラスとしては去年はじまったばかりだそう。いろいろな楽器のミュージシャンが参加。今回は、ドラマーの3人が、実際に演奏をみせてくれました。日本人の方もいました。(楽器と音楽に卓越して、語学を学び、異文化に適応して学んでいるのは本当に尊敬します)。

少しハンズオンのお手伝いも。朝、すごく眠かったが、おかげで心身がクリアになってきた。

一昨年、バークレー音楽院での即興音楽のクラスを、アレクサンダー・テクニーク仲間のギタリストのジュリアンが教えていたのを見学させてもらったときは、学生たちの才能に圧倒されてしまい、「アレクサンダー・テクニーク教師」と紹介されても、別の世界の人たちといるようで、緊張してしまいましが、今回のようなクラスでの、体の気づきにかんしては、まだまだこれからの可能性に満ちている学生たちでした。彼らがからだ全体に気づきを深めて、持っている演奏技術を生かしたら、どんなになるか楽しみです。

でも想像していたよりおとなしい学生たちだったかも。ボストンのアレクサンダー・テクニークのトレーニングコースの学生たちは、すごくうるさい、というか、先生に向かって延々と意見を述べたりする生徒ばっかりだったから。

言葉の国アメリカ(アメリカ人はおしゃべり、という印象があります)のなかでも、ミュージシャンというのはあまり口数の多くない人種なのかもしれません。

私にとっては、アメリカに来るのが1年半ぶりで、英語での生活もひさしぶりなので、そういう人たちに最初に会えたことで、なんとなくリラックスできました。

ただ、時差が14時間あるので、それに適応するのにはもう数日かかりそうです。まだ、夜眠れず昼に眠いです。

(写真は、眠れないで起きていたら、ベランダの外に見えたボストンの朝焼け)

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ボストン食事事情

自炊もしようと思って、日本から食材なども持ってきたし、少しは自炊しているのだけれど、せっかくなのでけっこう外でも食べています。

ボストンはエスニック・フードが安くておいしいです。
特に学校の近くにあるレバノン料理のフード・スタンド(中でも食べられるし持ち帰りもOK)と、メキシコ料理のフード・スタンドは、クラスメートに連れて行ってもらって以来、お気に入りです。

きのうはインド料理屋さんに行きました。
インド料理はフード・スタンドはなくて、白いテーブルクロスに白いナプキンが出てくるような本格的なレストランなのだけど、ランチなら6ドル(600円)ぐらい、夜なら1000円ちょっと、プラス、チップで食べられます。

日本によくあるインド料理屋さんより油っこくなくて、おいしかったです。ぼうれんそうとじゃがいものカレーを頼みました。

このインド料理屋さんにも、前述のメキシカンやレバノンのフード・スタンドにも、
「私たちは化学調味料や保存食品は一切、使っておりません」
と、書いてありました。

食べた後、もたれなくて、お腹が喜んでいる感じで、よいです。

メキシコ料理屋さんでは、店員同士がスペイン語で大声でしゃべりあっているのも、味わい深いです。彼らが英語をしゃべると、訛っていて、

“For here?”
というのは
“フォルヒレ?”
と聞こえます。
メキシコの豆の煮込みを”フリホル”というので、最初、一瞬それのことかと思っちゃった。

チキンchickenは「チケン」と言ったら通じました。

まあ訛りに関しては私はぜんぜん人のことは言えなくて、
けっこう通じないことが多いのが悩みなのですが。

んー、というより、声が小さくて通じていないのかも?
大きい声を出すようにがんばらなくっちゃ。

とにかく、私は中学生の頃、少しメキシコに住んでいたので、メキシコ料理が食べられるのはうれしいです!
アメリカ人に合うように、ヴェジタリアンメニューがあったり、おかずを全部一緒くたにして包んじゃうブリートスというのがあったり、少しアレンジはされているけど、おいしいです。

5ドルぐらい(500円ぐらい)で、おいしく、お腹いっぱい食べられます。

今日はスペイン語で頼んでみました。
通じてうれしかった。

—–

マクドナルドとかのファーストフードもあるし、サンドイッチとかも売っているけれど、こういうエスニックどころのほうが満足感があるわりにお得な気がします。もちろん、好みだけど。

結構、普通のアメリカの庶民は、ケンタッキーとかで買うことが多いように見えます。やっぱり、それがある意味、伝統なのかな。

あと、意外とサンドイッチが高いのよね。おいしいんだけど。

同じ値段払うなら作りたてのあたたかいものが食べたい私です。

—–

snappy sushi

おとといは、クラスメートが、ボストンの中心地でヨガクラスをやっているので、それに出た後、おすし屋さんに行きました。
行列していて、10分ぐらい待ちました。

独創的なアメリカのお寿司。でもおいしかった。玄米のお寿司でした。海草サラダもおいしかったです。

“snappy sushi”という名のおすし屋さん。
板前さんは日本人じゃないみたいでした。

スパイシー・サーモン・ロールという、わさびの辛さじゃなくて唐辛子の辛さ!のお寿司も食べました。
はじめて食べる味だけど、おいしかったです。(お寿司とは別物と思えば)。

スペシャル・サーモン・アボガド・ロールというのは更に画期的でした。(→写真)。
ほのかにオイリーで、じゃじゃーん!!という感じ。

specialsalmon

ここでは、お腹いっぱい食べて(なんせ玄米だから)、2000円ぐらいでした。

興味深かったのは、ミソ・スープ(お味噌汁)を頼んだら、お寿司が出てくる前に一番最初に出てきて、だいたい飲み終わってはじめてお寿司が出てきたことでした。

私はやっぱり後でも飲みたいので、後まで残しておいてもらっちゃいました。

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ボストンのアレクサンダー・テクニークの学校

playjulian'sguitar
ボストン近郊の学生都市ケンブリッジのAlexander Technique Center at Cambridgeに来ています。

今、カフェでマフィンを食べながら、これを書いています。
アメリカではマフィンは、食べきれないぐらいすごく大きいけれど安くておいしいです。(アメリカでおいしいものといえば、マフィンとエスニックフード!)

昔の記録を振り返ってみたら、ここボストンの学校にはじめて来たのが2001年で、今回は9回目の訪問です。去年、校長であるトミー・トンプソン先生が初来日しました。日本では通訳もつくので、こっちで英語で聞いてわからなかった話もわかって感激しました。(トミーは語りが上手で、とにかくエピソードをたくさん話してくれるのです)。

それでもやっぱりここの学校で毎日学んでいる学生たちと学ぶ機会は貴重です。
学生は3年で卒業するので、私が最初に来たときの学生たちはもういないし、その後何代か入れ替わってます。今回、2年ぶりに来て、知らない人も多いので最初、不安でしたが、今、学んでいる人たちもみんな魅力的で親切な人たちでした。

今いる学生は
・韓国人のSさん
・ジャズギタリストのJ君
・ヴァイオリニストのAさん
・ヨガ教師のWさん
の4人です。

今日はこれから、Wさんのヨガ教室に、クラスメート達と行きます。
アメリカのヨガは激しいって聞いているけど、どうだろう?
「やりたいところだけやったらいいから」とは言われているけど。

きのうは学校でWさんは、「友達が来てくれるのはすごくうれしいんだけれど、実はすごくナーバスになる。やっぱり評価を気にしてしまう自分がいる」と言って、それについてワークしたりもしました

学校では話し合うことと、お互いに手を使ってハンズオンすることを交互にやります。
アレクサンダー・テクニーク学校によっては、1年生は他人に触れてワークすることはせずに、ワークを受けることと、自分でワークすることに徹するところもありますが(そういうアレクサンダーの学校のほうが多いかも?)ここでは1年生のときから両方の役割をやります。

ワークする側と、ワークの受け手が対等な関係で、お互いに聞きあいながらやるのです。言葉のレベルと身体的なレベル、両方で。
それでフィードバックを聞きあいながら実験、探求するのです。

ここの学生は、フィードバックが上手い。
「よい」「悪い」のラベルを貼るのではないやり方で、感じたことを相手に伝えることがすごく上手いと思います。だからすごく勉強になります。

彼らが卒業して教師になったとき、そういう態度で教える教師になったらすごくいい教師になるだろうな。

—-

今週は、寝た姿勢でのテーブルワークと、あとはギターやヴァイオリンの演奏中にワークする探求を、みんなでずっとやっていました。

アレクサンダー・テクニークのワークをするとき、改善点を見てそれを直すという態度に、つい、なりがちですが、それをやめる練習をしました。

改善点を見ようとすることは置いておいて、まず音楽をよく聴き、音楽が自分のなかで共鳴する場所からワークしはじめる、そして近づいていってハンズオンする、という練習です。

人にワークするだけじゃなく音楽とも一緒にいてワークする。

これはけっこう難しかったです。
聴き手として、音楽を楽しむのは全然できるけれど、
音楽を味わって楽しみつつ、能動的に働きかける。しかも、コントロールしようとしないで!
というのは、なかなか難しかったです。

でもすごく大事なことだと思います。

先生に助けてもらいながら、それが上手くできたときは、ミュージシャンにとってもすごくよかったみたいでした。
「今までにないような新鮮な気持ちで一音、一音に向き合えた!」
と、驚いたように言っていました。

私がミュージシャンの役割だったときも、うん、たしかにそうでした!

いつも習いに来ると思うことなのだけれど、コントロールしようとする癖に本当に入りやすいということに気づきます。
私は性格的に、人にコントロールされるのも、するのも好きじゃないはずなのに、それでも何かをやろうとするときにはコントロールしようとする癖にいつのまにか入っているのだな。

アレクサンダーの言葉で、結果を急ごうとすることをエンド・ゲイニング(end-gaining)と言うのですが、改善点を見てそれをすぐ改善しようとするのもend-gainingなのです。結局それはあまりいい結果にはつながらない。

たとえ本人がどんなに困っていたとしても、悩んでいたとしても、起こっていることは、よいこと”fine”なのだ。

と、先生のトミーは言っていました。

そこから、すべてがはじまる。

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トミー・トンプソンのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ 5/9

トミーの少人数のクラスや、個人レッスンは何度も受けてきたけれど、大きなワークショップは今回がはじめてだったので、とても新鮮でした。
今回、30人ほどのワークショップでした。

参加して、20年前、私がはじめてアレクサンダー・テクニークに出会った頃に受けたワークショップ(ミード・アンドリュースや、一番油がのっていた頃(?)のブルース・ファートマンのワークショップ)のときの体験をひさしぶりに思い出しました。

今回、アクティビティ(楽器の演奏などをそれぞれの人がやって、やっているところに先生がワークする)の時間が多かったです。

みんなの前でだれかが、楽器などを演奏する。(演奏などじゃなくても、日常生活の動きでもよいのですが、今回は、演奏や人前に立つときのことをやっている人が多かったです。)
最初に演奏したときも、もちろん悪くないのだけれど、ワークしてもらうと、「ああ、この人ってこういう質をもっていたんだなあ!」ということが、現れ出てくるのです。

そしてその質は、みんなそれぞれ違う!

Kさんのフルートの場合、草原で草笛を吹いているような感じ

もう一人のフルート奏者の場合、一音、一音への驚きがこちらに伝わってくるような、クラシック曲なのに、まるで即興のような、聴いてて新鮮な感じ。

彼女は、「練習してきたことにどうしても頼りたくなってしまうのだけど、それをやめたら、はじめて人前で吹いて楽しめた!」
と言っていた。

モデルで、女性の美しさについてのトークショーの準備をしていた人は、
美しい動作を見せなきゃ、というのをやめたら、
美しさがもっと出てきた。

歌をうたったふたりも、とてもよかった!

—–

アレクサンダー・テクニークは、無駄をやめて効率的に体を使う、
というような説明になってしまう場合も多いのだけれど、
それだけの説明ではおさまらない質が、ほんとうはある。

でも、ただ効率的になるだけのワークのように見える場合もある。
自分が教えていても、そういうふうになる場合がある。
それが悪いわけではないし、それが役に立つことも多いけど、
ただそれだけだと、
そんなにおもしろくはないかも、と、思ったりすることもある。
ずっとやり続けようと思うほどには。

—–

トミーがワークショップで言っていたことの一部・・・

「やることが少なくなればなるほど、
表現しようとすることも少なくなればなるほど、
聴き手が聴くための スペースがあらわれる」

「一度に180°変わるのではなく、瞬間、瞬間、新しくなりつづける」

「アレクサンダー・テクニークが真実なのではない。
先生が真実なのでもない。生徒でもない。
ふたりの間で起こることが真実。
その瞬間、二人ともが生徒になる。

マッチをマッチ箱ですって火がつく瞬間のように

(先生であり続けようとする人は、その意味を逃してしまう)」

「中断を邪魔としてとらえるではなく、
かと言って無視するわけではなく、
刺激を意識的に使って、新しくなっていく」

お茶の水博士
(トミーに似ているお茶の水博士の画像を貼ってみました。)

 

 

トミーとその学校で学んだことについては、ボストンでのアレクサンダー・テクニーク:カテゴリ一覧 に、まとめてあります。

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ボストンのアレクサンダー・テクニークの学校

ボストンではアレクサンダー・テクニークの学校に行っています。
まだ時差に悩まされていてつらいけど(今回はとりわけ時差のつらさがなかなか抜けないです(涙)そして夜になって眼が冴えてきてしまって。。

でも学校はたのしいです♪

今、新しい学生が入ったばっかりなので、「椅子の背に手をおく」などの基本的なことをじっくりやっています。これは毎年、この季節にしかやらないらしくて、私にとっては貴重な時間です。一見退屈で大変なワークなのだけど、けっこう役に立つのです。

新しい学生のうちのひとりは、今年アメリカに来たばかりの韓国人です。英語は私よりできるけど、でもそんなに流暢ではないので、私にとってはちょっとほっとします。とくに韓国語は日本語と文法も似てるし、英語とのやりとりのときのわからなさや、英語に翻訳するときの難しさの質が共通していると思うので、心強いです。

もうひとりはジャズギタリストで、若く見えるのに、日本のブルーノートで演奏したこともあるそうです。なんというかとっても笑顔のかわいらしい青年です。

あと前からいる学生がふたり、ミュージカルやダンスもやる俳優と、イタリア系の元エンジニアでピアニストの人(ともに40代)がいます。

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「椅子の背に手を置く」ワークのあと今日は、小グループに分かれたグループで、韓国人のSさんと組んで先生に見てもらいました。ワークするとき、
(1)韓国語とか日本語でインストラクションを言ってワークする
(2)英語でインストラクションを言ってワークする
というのを交互にやってみました。
そして母国語で指示をするときと、英語で指示をするときとで、自分自身の使い方がどう違っているか、を見ていく、というのをやりました。

私は、自分としてはどっちも緊張したけど(だって日本語をわからない人に日本語で話しかけるのってどうやったらいいかわからないし)、Sさんの観察によると、
「英語をしゃべるときは頭から腕までぐらいに注意が集まっていて、日本語のときはより足まで含めた全体になっているように見えた」
と言われました。
それを、英語をしゃべるときもより自分全体に意識がいきわたるように、全体的な体の使い方になれるようにサポートワークしてもらいました。

これは、役に立ちそうです。家に帰ってからもこういう意識で、やってみよう。

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「外国から来たあなたたちはここの学校で、アメリカ人としての僕達のやり方にあわせようとしなくていい。あなたたちの文化的なバックグラウンドに合ったやり方をつくっていったらいい、そしてお互い提供できるものが出合う場所があると思う。」
というようなことを、先生のトミーに言われました。(言葉はうろおぼえですが)

「僕達が今やってるアレクサンダー・テクニークのやり方だって、20世紀のアメリカ人としてのやり方で、19世紀のFMアレクサンダーさんのやり方とは同じにやりようもなく、変化しているわけだから」
と、言われました。

そういう考え方~それぞれの文化的な背景を大切にするという考え方を、先生たちや学生をふくめて、共有してくれているところが、この学校の居心地いいところです。

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今日は急になんだかやたら暑くなりました。33℃ぐらいかなあ?
ボストンは東京より10℃ぐらい涼しいところなので、
「考えられない!」と、みんな言っていました。
今も夜なのに暑いです。。

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ボストン滞在記 ”言葉だけじゃないダイアログ”

さっき、この旅の最後の授業が終わりました。ケンブリッジ(ボストン近郊)のトミー・トンプソンのアレクサンダー・テクニークの教師養成学校の授業です。

短いあいだだったけれど、とても充実していました。学んだことが自分の身になるまでは、これから家に帰ってからいろいろ探求が必要だと思うので、時間がかかりそうだけど、楽しみです。

今、トミーの学校は、人数が少なくて、私のほかに学生は4人だけなので、ちょうどよいサイズです。

そしてさらに、曜日によって、アシスタントの先生が来てくれるので、充実してます。デビ・アダムスという小柄な女性の先生と、ボブ・レーダというお腹の出てる男の先生と、シンガーだけど文章もうまく頭のきれるアンドレア(彼女はこの学校の先生には珍しく、いわゆる”学校の教師”っぽいネイチャーの人みたいです)が、週に1回づつ来てくれます(アンドレアは2~3週に1回かも?)。

午後は、個人レッスンです。学生にボランティア生徒になってもらって、ワークするところを集中的に見てもらうのをやりました。自分の癖がよくわかってよかったです。

——–

アレクサンダー・テクニークの学校はたくさんあるけど私がこの学校が、遠いし授業料が高いにもかかわらず好きなのは、この学校の教え方も、チェアワークやテーブルワークの「型」をもっているようでいて、「型」に「はまる」ことはけして奨励されないことです。

(ちなみに、型のあるワークだけでなく、生徒が何でもやりたいことを持ってきて、それをやるワーク~アクティビティも、やります。)

もちろん学び始めは教えてもらった通りにやってかまわないのだけれど、教えられた通りにやっているときでも、自分を観ることと同時に、いかに相手からのフィードバックを聞いているか(言葉でだけじゃなく、黙ってワークしているときでも、手とか、身体感覚をとおして聞くことができる)、それがすごく大事にされているのです。

相手のことを忘れて、自分が「うまくできているかどうか」に気がいっていたりすると、私が何も言わなくても先生にはそれがわかって、「相手から聞くんだよ」と、言われます。また、相手を「もう少しこういう方向にいけばよさそう」と、変えようとしちゃっているときにも、「相手から聞くんだよ」と、言われます。

とてもいい訓練になります。(いや、訓練というと堅苦しいイメージだけど、もっと、瞑想的な感じかな。自分が今ここにいる感覚が、はっきりしてくる感じです。)

—–

そんなふうにしてお互いワークするのですが、生徒役になってワークされているとわかるけど、そういうような態度でワークしてもらうと、自分のなかから自然に、ひらいてくるものがあったりするのが、実感できます。

それは、先生に何かしてもらっている、という、受け身の感覚とは全然違うのです。

そしてなにかの拍子に押し付けの要素が入ったりすると、それも、ぜんぜん違う感じとして、はっきりわかっちゃいます。

しかしほんとに、押し付けの要素、って、気をつけないとすぐ入ってきてしまいます。瞬間瞬間に気づきを持っていることが、もとめられています。

日本でワークしていたときも、気をつけているつもりで、押し付けの要素がずいぶん入ってしまっていたなあ、と、反省です。。。。。

——

まあでもとにかく、ここの学校で、英語がおぼつかなくてコミュニケーションが多少不自由でも何でも、いまいる自分が尊重されていることを感じて、相手の人を尊重することも学んでいる感じで、それがうれしいです。

———–

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水泳とアレクサンダー・テクニーク ”The Art of Swimming”

今、ワシントンDCの近郊の町に来ています。きのうと今日,ここで、アート・オブ・ スイミング という、アレクサンダー テクニークの考え方でスイミングを習うというワークショップがあったのです。スティーヴン・ショウSteven Shaw)さんという、元競泳の選手で,アレクサンダー テクニークの資格をもつ水泳の先生が,教えてくれました.ショウさんは、イギリス人なのですが,ちょうど今,アメリカに来ているのです。

(もともと日本語入力ができない宿のパソコンで書いてあるので,うまく変換できない言葉があって,読みにくくてごめんなさい。http://chasen.org/ というところの、Ajax IME というのを使って書いてます.これ,外国に行かれる方には、なかなか便利ですよ!)

このショウさんのメソッド(Steven Shaw Method)のことは、水泳教師の生徒さんに,以前,ビデオを見せていただいて,それを見ただけで,泳ぐのが少し上手になったことがあって,いつか受けてみたいと思っていたのです.
ほんとうに,気持ちよさそうなのです。そしてぜんぜん,ばしゃばしゃ音をたてないで,すーっと進んでいくのです。

日本にも来られて,水泳教師向けのワークショップをしたことがあったそうです。

1日目の午前中は, fun da mental といって,fun (楽しい)とmental(精神的)とfundamental (基礎)の掛詞になっている名前のクラス、要するにたのしい基礎のクラスと,午後には平泳ぎのクラスがありました.
2日目は1日中クロールでした。
人数は、1日目は10人以下で,2日目も13人ぐらいで,じっくり習える人数でラッキーでした。

ひとつのクラスで,最初の1時間半ぐらいはdry land つまり、陸上でのクラスで,なか1時間半がプールで,最後の1時間ぐらいがまたdry land です。
そんなに陸上でやることあるのかなあ,と,ちょっと思っていたけど、時間が足りないぐらいでした。

たとえば今日のクロールだったら,クロールに必要な動きを,ステップバイステップにばらして順番にやっていくのです。

陸上でクロールの動きをやると,まるで太極拳か,ダンスみたいなんですよー。
けっこうたのしかったです。

私はクロールの息継ぎがうまくできなくて,息継ぎはいつ習えるのかな,と思っていたけれど、息継ぎのところにくる前に,プールに行く時間になってしまいました。

でも、その前の段階の動きが,タイミングとかいろいろな要素が,うまく組み合わさると、なんと,息継ぎは自然にできちゃったのです! 息継ぎ自体のことは,ほとんど習いませんでした。

ただ、あまりブクブク息を吐き過ぎるな、ジェントルに息を吐くように、と、個人的にアドバイスされたのと、急いで吸おうとしないように、顔をあげてからも息を吐きつづけたら,あとは自然に入ってくる、息が入るのには2秒もかからない、と、言われただけでした。(これは、アレクサンダー・テクニークで歌とか管楽器をやる人に言うことと、同じだなあ) 。

ファン・ダ・メンタルも,名前のとおり,とてもたのしかったです.

スティーブンは,気さくな親しみやすい人でした。
水の中がほんとに好きみたいで,”競泳をやめてから,陸上で生活していた時期もあったんだけど,今は水の生活に戻れてとっても幸せ” といってました。
水が怖い人とか,泳いだことがない人に教えたのが最初みたいです。いろんな人に教えることも,とても楽しんでいる様子でした。

ーーーーーー

あしたはチャイナタウンバスという中国人がやってる安いバスで,ニューヨークにむかう予定です。
なんでも,バスの中では中国の歌謡曲がずっとかかっている,という噂です.

ボストンのトミー・トンプソンのアレクサンダー・テクニークの学校には火曜日に戻ります。トミーの学校もとても楽しくて,いろいろ書きたいのだけど,時間がなかったのですが,また書ければと思います。

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