ピーター・グルンワルドの”アイボディ”の合宿に参加(1)

先々週に京都であった、ピーター・グルンワルドの”アイボディ”の合宿はとてもおもしろかったです。

ピーターはアレクサンダー・テクニーク教師ですが、自分自身の極度の近視を治したいと、独自にワークを発展させて目の使い方/脳の使い方のワークをはじめた人です。ピーターは10センチ先もぼやけるほどの近視だったそうですが、今は全く眼鏡を使っていないのです。でも、ワークショップは単に視力をよくするのが目的というだけでなく、自分の目そして脳の使い方の癖を知りそれを変えて、より生き生きと、”今に生きる”ためのものでした。

ピーターは”presence”(今を生きる)という言葉、そして”intend presence”(今を生きることを意図する)という言葉を、何度も何度も使っていました。

「今を生きることを意図する」というのは、変わった言い回しですが、
「ただ意図をもつだけ(何も”do”しない)」という意味のようでした。
これはアレクサンダー・テクニークでも同じで、(”首が楽に”ということや、方向性などを)「思うだけ、やらない」というのは大事なポイントなのです。できているかどうか確かめようするのは余計だし、「やろう」とした時点でやりすぎになってしまうのです。

ピーターは、上部視覚野(=脳の上後ろにある、見たものを認識する場所)を使って見る/考える ということも何度も言っていました。
ふつう、考えるというと、”辺縁系”という、記憶をつかさどるところで考えがちですが、そこに頼りすぎない、という練習をしました。普段、人は、過去の記憶を頼りにそれに基づいて判断しがちですが、そことは違うところで見たり考えたりする、ということのようでした。確かにそれが上手くできると、見え方が変わるし、物事の捉え方も変わります。
(これも、アレクサンダー・テクニークをやったり教えたりしていて、大事だなあと思うことと共通しているし、自分個人にとっても大事だなあと思いました。)

今回それを、ヴィジョン・ダンスという太極拳みたいなダンスや、瞑想や、遠く~近く~遠くと景色の奥行きを順々に見ていくワークや、目隠ししてのインタビュー・ゲームや、アクティビティや、いろいろな体験的ワークをとおして実践する時間が、朝から晩までたっぷりありました。最後の日にはサプライズで、夜中の散歩~暗闇の中でのワークもありました(終わったら23時過ぎでした!)

日常に戻っても練習を続けて、そういう時間をもっと増やしていけたらなと思います。
見ること、考えることには、本当にしぶとい癖があるし、脳の中での活動なので動きが直接見えないので、普通に考えると難しいけれど、アイボディのワークショップで、それをどうやって見ていくかのヒントをたくさんもらいました。ここのところの自分の癖を変えていくことには、大きな意味がありそうです。

アイボディのワークショップについては、また続きを書きますね。

翌年2011年のアイボディ・ワークショップのブログ

私(石井ゆりこ)のアレクサンダー・テクニークのサイトはこちらです。

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