●腰痛の経過とバッティング
レッスンを開始したころの印象
初回から3、4回くらいまではレッスン前後の変化が とても大きく感じられ、たとえるなら車を毎回高いものに乗り換えていくような変化だった。 5、6回目を過ぎたあたりからわりと変わり方が緩やかになってきたものの、 このまま続けていけば体の使い方が高度に、複雑に なっていくのだろうなあと期待があった。が、10回を過ぎると、むしろ テーブルワークのあとの立ち方はシンプルな方向になっていった。 すこし拍子抜けしないでもなかったが、なるほどこれが自然な立ち姿 なのかもしれないと納得するようになった。20回をすでに経過した今もその方向で進んでいるようだ。
レッスンに伴って現れた症状について
初期のころに起きていた症状だが、レッスンの翌日、二日後に頭部がどんよりして重たくなるという日があった。たぶん凝っている後頭部や頚部に意識が回る ようになってきた のが原因だったと思う。これは石井先生に相談しておいた方がよいかな と思い始めた10回目あたりから、身体や脳が慣れてきたらしく、ぴたりとこの症状は出なくなりました。
腰痛の経過とバッティング動作
私が数ある身体操法のなかからアレクサンダー・テクニークを選んだ理由の ひとつに、ソフトな手技を用いているということがありました。 それまでに体操などの類はいくつか経験していたのですが、 身体を左右にねじる動きの入ったものをやると腰を痛める傾向があり、 運動の選択は慎重を期すようになっていました。 腰のねじりによってスピードや威力を出そうとする系統のスポーツや武道を 近年は避けていましたし、ゴルフなどは一生無理だろうと思っていました。
レッ スンを受けていくうちに体の使い方に変化が感じられるようになり、 腰痛を起こすことが少なくなってきたことと、テクニークで教わったことを なにかに応用してみたいという意識が出てきたので、 近くにあるバッティングセンターに通ってみることにしました。 野球のバッティングは身体をねじるスポーツの代表格で、 以前なら翌日に腰痛を起こしてすぐに離れてしまうのがおちでした。
今 回はときどき棒を素振りしたり、20球打っては2日休むという方法で 少しずつ身体を馴染ませ、テクニークをヒントにしつつ、良いスイングを探しまし た。 さすがに初期のころは腰痛を起こしていましたが、 1,2日休ませてからまた少しだけ打つ、という練習を繰り返しているうちに、 やがて80球続けて打っても腰は壊れなくなりました。 このころになると、上半身が股関節を境に 回転しているのがわかるようになりました。 アレクサンダー・レッスン以前は股関節が使えず、ウエスト回りで身体を強くねじる スイングをしていたことが腰を痛める原因のひとつになっていたようです。
そのうち個人レッスンにスイングの動きを持ち込んで見 ました。 バットを水平に振り切ることが出来ず、スイングが途中で上に逃げてしまう のが目下の悩みだったのですが、腕をスイング開始時に不必要に 縮めるくせがあると判明し、それを開放してから振ると、自然にフォロースルーが 生まれるようになりました。これは見事に一回のレッスンで定着し、 その後はフォームが良くなり、振りが楽に速くなりました。
いろいろな活動に応用して気が付いたこと
面白いことに、レッスンで試したことが、その種目自体よりはむしろ全く別の活動 でヒントになったケースが多い。これに気づいてから「アクテビィティでいろいろなことを試す」のに 拍車がかかった。きちんと椅子に座って行う作業が意外に難しい。というか作業そのものは出来るが、すぐに体が固まりやすく、レッスンで教わった時の感覚を 忘れてしまいやすい。逆に、いかにも難しそうな身体運動(野球のバッティングとか太極拳とか) のほうがひとりでも再現がしやすかったり、効果が後まで残ったりした。私の場合割とこういった傾向がありました。これは以前にアレクサンダー・テクニーク に対して持っていた先入観 (きちんとした姿勢を取れる活動にしか役立たないのではないか)とは逆の結果でした。 |