力を出すとき、首は楽でいい

子どものころから運動が苦手だった母が、70代になって高齢者女性をターゲットにしたフィットネスクラブに行くようになって、びっくり。しかも、とても楽しそうに通っている。「やっぱり筋肉を鍛えなきゃだめよ」なんて言って。
あんまり楽しそうなので、私もちょっと行ってみたいなと思うくらい。
ただ、唯一できないのが、仰向けから起き上がる、腹筋の運動で、できなくて恥ずかしい、と言う。
「起き上ろうとするときに、首を固めてるんじゃない?と言ったら、「えー?」と言いながら、でも見てほしい、と言われて、やってるところを見てみた。
やっぱりそうだった。「さあ起き上ろう」というときに、首を固めてる。
首は楽なまま、頭を動かす/回転させる。自分のおなかを見るような感じで。それに背中がついてくる。
私が頭の後ろに触れて、一緒に動く。
「ゆりちゃんが支えてくれたからできた」「いやいや、力はほとんどいれてないよ。方向づけただけだよ。」
今後も、タイミングが合うとき、やってほしい、と言われる。

今まで、アレクサンダー・テクニークは自分は必要じゃないし、よくわからないし、生徒さんたちのことも、「よくお金払ってわざわざ来るわねえ。ありがたいけど」と、言っていたけれど、少しはわかってくれたかな。
力を出すとき、首は楽でいい、というのを、覚えてくれたらいいな。

子どものころから運動が苦手だった私が、こんな仕事をしています。

 

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